この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
ソール・ライター(1923-2013)は、1950年代からニューヨークで第一線のファッション写真家として活躍しながら、1980年代に商業写真から退き、表舞台から姿を消しました。
しかし、2006年にドイツの出版社シュタイデルが刊行したカラー写真の作品集『Early Color』により、83歳にして「カラー写真のパイオニア」として一躍注目を浴びる存在になり、以後、世界各地で展覧会開催や出版が相次ぎ、多くの人々に知られることになりました。
2017年には待望の日本初の回顧展が東京で開催、ニューヨークのソール・ライター財団所蔵の写真・絵画作品とその他貴重資料が一堂に紹介されて、大きな反響を巻き起こしました。
日常の中で見過ごされがちな一瞬のきらめきを天性の色彩感覚で捉える伝説の写真家ソール・ライター。東京、伊丹に次ぐ3会場目となるこの絶好の機会をどうぞお見逃しなく!
◆ 本展の見どころ
伝説の写真家、待望の回顧展:ニューヨークより貴重な作品・資料が一挙に来日!ニューヨークのソール・ライター財団の全面的な協力のもと、財団所蔵の200点以上の写真作品(カラー、モノクロ)、絵画作品、その他貴重な資料類が一堂に集まります。ぜひ会場でじっくりご覧下さい。
独自のスタイル① -日常の一瞬のきらめき
ライターが活動を始めた1940年代後半のニューヨークは、著名な写真家を多く生み出しましたが、より内省的で、日常の中で見過ごされる一瞬のきらめきをとらえるライターのスタイルは、他の写真家たちと一線を画すものです。当初、ファッション雑誌に掲載されたライターの写真には、色彩感覚、繊細な視点、独特なユーモア、エレガンスに対する適確な理解など、彼の作品を特徴づける幾つもの要素が見られます。
独自のスタイル② -日本美術への関心
19世紀末のパリで日本美術に関心を寄せていた若き画家集団「ナビ派」。彼らの絵画を深く敬愛するとともに、彼らが憧れていた日本美術そのものにもライターは興味を抱いていました。人物を点景のように取り込み、極めて大胆に対象を切り取るなど、構図の作り方には直接間接に浮世絵への意識がうかがえるようです。
独自のスタイル③ -カラー写真のパイオニア
モノクロに比べて後発のカラー写真は、現像時の金銭的負担が大きく、色の再現が難しい等、問題を抱えていました。そうした時代に撮影され放置されていたライターの写真は、後に補助金を得てプリントが作成され、関係者の関心を集めます。2006年にドイツの出版社シュタイデルが『Early Color』を刊行し成功を収めたことでライターの評価は一気に広がり、「カラー写真のパイオニア」と見なされるようになりました。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2019年3月9日(土)~2019年5月9日(木) |
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会場 | 新潟県立万代島美術館 Google Map |
住所 | 新潟県新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階 |
時間 |
10:00~18:00
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休館日 | 3/11(月)、3/25(月)、4/8(月)、4/22(月) |
観覧料 | 一般 1,100円(900円) 大・高校生900円(700円) 中学生以下 無料 前売券(一般のみ)900円
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TEL | 025-290-6655(代) |
URL | https://banbi.pref.niigata.lg.jp/ |
新潟県立万代島美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆講演会
「ソール・ライターと1950年代アメリカ文化」
講師:柴田元幸氏
(東京大学名誉教授/翻訳家/アメリカ文学研究者)
2019年3月9日(土) 14:00-15:30
NICOプラザ会議室(朱鷺メッセ内万代島ビル11階)
参加無料/申込不要(先着200席)
◆トーク「ソール・ライター/写真/ニューヨーク」
出演:平間至氏(写真家)、吉原悠博氏(美術家/写真館主)、佐藤正子氏(本展企画者)
2019年3月24日(日) 15:00-16:30
展示室内にて/要観覧券/申込不要
◆ギャラリートーク(担当学芸員による)
2019年4月14日(日) 14:00から
展示室内にて/要観覧券/申込不要
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