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『風と木の詩』着想時のクロッキーは必見
原画´という当時の原画を修復した複製原画や、『風と木の詩』着想時のクロッキーやネーム、デビュー前の投稿作品まで展示されていて見応えがあります。
竹宮先生がいかにして、70年代当時センセーショナルを巻き起こした同作品を発表したか、熱意の伝わるコメント原稿もあり、これだけでも観に行く価値があります。
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退廃的な生活を送る美少年ジルベールと正義感あふれる少年セルジュ。この二人の主人公を中心に、ラコンブラード学院の寄宿舎で繰り広げられる代表作『風と木の詩』は、少年たちの同性愛、近親相姦、人種差別、虐待などのタブーに正面から取り組み、マンガ界のみならず、芸術表現の新しい扉を開きました。
『風と木の詩』『地球(テラ)へ…』『天馬の血族』などの名作を生み出し、マンガ界を革新・リードしてきたマンガ家・竹宮惠子。今までに発表したマンガは、のべ180作品、2万6,000ページにもおよびます。
1967年にマンガ雑誌「COM」に『ここのつの友情』が掲載されてから50年を記念した本展では、初公開となる『風と木の詩』の設定資料や、竹宮惠子の研究成果である精巧な複製原画「原画´(ダッシュ)」のカラーイラスト、貴重な肉筆原稿など約150点を展示し、マンガ家・竹宮惠子の足跡をたどります。
◆ 作家プロフィール
徳島県徳島市出身。1967年、マンガ雑誌「COM」に投稿作品『ここのつの友情』が掲載された後、68年『リンゴの罪』が「週刊マーガレット」新人賞に佳作入選し、正月号にてプロデビュー。少年愛をテーマとした『風と木の詩』(1976~84年)は人間ドラマの傑作として、その後の少女マンガの世界に大きな影響を与えた。他に『地球へ・・・』や『天馬の血族』など、幅広いテーマの代表作多数。
第9回星雲賞コミック部門、第25回小学館漫画賞、第41回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。2014年には紫綬褒章を受章した。2000年より京都精華大学で教授を勤め、2014年・学長に就任。2018年に任期満了退任後、現在は京都精華大学大学院研究科教授・国際マンガ研究センター長・日本マンガ学会会長。
会期 |
2019年3月2日(土)~2019年4月14日(日)
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会場 | 川崎市市民ミュージアム Google Map |
展示室 | 川崎市市民ミュージアム 企画展示室1 |
住所 | 神奈川県川崎市麻生区上麻生6-15-2 |
時間 |
8:30~17:15
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休館日 |
月曜日 3月22日(金) |
観覧料 | 一般 800円(640円) 65歳以上・大高生 600円(480円) 中学生以下 無料
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TEL | 044-712-2800 |
URL | https://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/14854/ |
◆ 竹宮惠子トークショー
「マンガと向き合う50年」
3月9日(土)14:00~
1F 映像ホール/定員270名/要観覧券/イベントページより要事前申込(応募多数の場合は抽選)
申込期間:1月29日(火)~3月1日(金)
詳細・申込みはこちら
◆ 竹宮惠子 サイン会
3月9日(土)15:30~
1F 映像ホール/先着100名
当日、ミュージアムショップにて展覧会図録(税込2,160円)を購入された方を対象に、先着100名に整理券を配布します。
※図録販売は9:30~開始。サインは展覧会図録以外でも可能です。
詳細はこちら
◆ 劇場版アニメーション『地球へ…』上映会
3月10日(日)①11:00~ ②14:00~
『地球へ…』(1980年/112分) 原作:竹宮惠子 監督:恩地日出夫 ※35mmフィルム上映
1F 映像ホール/各回270名
当日先着順/自由席/入替制
チケット料金=一般600円、65歳以上・大高生500円、小中学生400円
チケット販売時間=10:00~15:00
(12:00~13:00は販売休止)
※1F総合受付にて当日先着順で販売。定員に達し次第、販売終了
◆ ベビーカーツアー
3月7日(木)11:45~(30分程度)
0歳~未就学児とその保護者/定員6組/要観覧券/イベントページより要事前申込(応募多数の場合は抽選)申込期間:2月7日(木)~28日(木)
詳細・申込みはこちら
◆ 担当学芸員によるギャラリーツアー
4月7日(日)14:00~
事前申込不要/要観覧券
当日2F 企画展示室1入口にお集まりください
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原画´という当時の原画を修復した複製原画や、『風と木の詩』着想時のクロッキーやネーム、デビュー前の投稿作品まで展示されていて見応えがあります。
竹宮先生がいかにして、70年代当時センセーショナルを巻き起こした同作品を発表したか、熱意の伝わるコメント原稿もあり、これだけでも観に行く価値があります。
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