この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
「生ルルモノハ藝術ナリ」で始まる宣言文を高らかにうたい上げ、京都の若き日本画家たちが国画創作協会を創立したのは大正7(1918)年のことでした。
当時30歳前後だった彼らは既存の日本画の価値観にとらわれることなく、個性と創作の自由を尊重し、生命感あふれる芸術の創造を目指しました。
このたびの記念展では、土田麦僊、小野竹喬、村上華岳、野長瀬晩花、榊原紫峰、そして第1回国展後に会員となった入江波光を含めた主要6作家の作品をはじめ、国展に入選したことで注目され、画家としての歩みをはじめた岡本神草、酒井三良らの初期代表作など、約70点が一堂に会します。
昭和3(1928)年の解散まで、わずか10年の活動期間にもかかわらず、日本の絵画史上大きな役割を果たした国画創作協会の全貌を紹介する展覧会です。新しい日本の絵画を生み出そうとした100年前の若者たちの挑戦をご覧ください。
◆ 展覧会の見どころ
その1「これで見納め、かもしれません!」
100周年を記念する回顧展のため、全国から貴重な作品が集まりました。制作時から年数も経ち、作品はとてもデリケートな状態です。これだけの規模で国展出品作品が一堂に会するのは、ひょっとすると最後の機会かもしれません。小野竹喬、榊原紫峰の大作の数々や京都国立近代美術館、東京国立近代美術館が所蔵する名作も出品されます。お見逃しなく!
その2「リーダーは新潟県出身・土田麦僊!」
新潟県が誇る近代の日本画家・土田麦僊は国画創作協会のリーダー的存在でした。若くして京都に出た麦僊は画壇で順調に認められていきますが、より自由な創作の場を求め、大胆にも仲間とともに新団体・国画創作協会を旗揚げしたのです。麦僊の代表作の多くはこの会から生まれています。
その3「これも日本画? 好き?嫌い?怖い?」
100年前、日本画家を志した若者はそれまでの伝統的な日本画に飽き足らず、「新しい」絵画を生み出そうと苦心していました。妖しい雰囲気の美女、細密描写を極めた人物画、濃厚な色彩の風景画など、従来の日本画のイメージとは異なる作品が多いことも国展出品作の特徴です。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2019年1月4日(金)~2019年2月17日(日)
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会場 | 新潟県立万代島美術館 Google Map |
住所 | 新潟県新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階 |
時間 |
10:00~18:00
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休館日 |
1/7(月)、1/15(火)、1/28(月) 2/12(火) |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大・高校生 1,000円(800円) 中学生以下無料
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TEL | 025-290-6655(代) |
URL | https://banbi.pref.niigata.lg.jp/ |
新潟県立万代島美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆ ワークショップ「発見!日本画のヒミツ」
2019年1月12日(土)
対象:どなたでも
講師:永吉秀司氏(公益財団法人日本美術院地域連携教育普及プログラム委員・新潟大学教育学部准教授)
〈第1部〉14:00~14:40 美術館ロビーにて
(申込不要/参加無料)
普段なかなか知ることのできない日本画の素材や技法について、日本画家である講師が実演を交えて解説します。
〈第2部〉14:50~15:30 美術館展示室にて
(申込不要 ※当日の観覧券が必要)
展示室内で講師と一緒に作品を鑑賞し、どのような方法で作品が描かれているのかを探ります。
◆ 美術鑑賞講座「大正から昭和初期の日本画:国画創作協会を中心に」
2019年1月26日(土)14:00〜
朱鷺メッセ内 万代島ビル11階 NICOプラザ会議室
申込不要/聴講無料 ※先着30名
講師:池田珠緒(新潟県立万代島美術館主任学芸員)
◆ 作品解説会
2019年1月5日(土)、2月2日(土)
14:00~ 美術館展示室にて
申込不要 ※当日の観覧券が必要
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