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野口久光（1909-1994）は、東京美術学校（現・東京藝術大学）を卒業後、映画配給会社・東和商事合資会社1（のちの東宝東和）に入社し、ヨーロッパ映画の日本公開時のポスターを担当します。
野口は豊かな表現力による絵と、タイトル文字を作品世界にあわせて描く「描き文字」により、戦前戦後の約30年で1000枚以上のポスターを手掛け、映画ポスター・デザインの第一人者として活躍します。
野口の仕事は、当時のグラフィック・デザイン界に大きな影響を与え、コンピューターによるデザインが主流の現代においても、今なお輝き続けます。
本展では、野口が制作したヨーロッパ映画のポスターを中心に、レコードのジャケットや、雑誌や本の装丁など約400点の作品・資料により、野口久光の多彩なグラフィック・デザインの世界を紹介します。
| 会期 |
2019年2月9日(土)～2019年3月31日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
横須賀美術館
 Google Map |
| 住所 | 神奈川県横須賀市鴨居4-1 |
| 時間 | 10:00～18:00 |
| 休館日 | 3月4日（月） |
| 観覧料 | 一般 900円（720円） 高大生・65歳以上 700円（560円） 中学生以下 無料
|
| TEL | 046-845-1211 |
| URL | https://www.yokosuka-moa.jp/ |
4.0
クラシカル映画とポスターが好きで、気になっていた野口久光さんの原画展。
トリュフォーの『大人は判ってくれない』が有名ですが、トリュフォー自身もとても気に入り、自分の本の表紙にしたそうでその本が展示されていました。
本国でのポスターと野口さんの描かれたポスターが並べて展示されていて、比較しながら観ることができたのも面白かったです。
デザイン性の高さとキャッチコピー(こちらは別の方が担当されたそう)が秀悦。
今の映画ポスターは写真が主流ですが、こういったイラストポスターは趣きがあっていいですね。
4.0
古いヨーロッパ映画のポスターを中心にゆっくり見ることができました。特に戦前のポスターは名前は聞いていても初めて見るものばかりでよかったです。カタカナも右から左で時代を感じました。ただ同じ1936年頃でも現在のような左から右のものがあり少々驚きました。
3.0
多くの映画ポスターやジャズのジャケット等を手掛けられた野口久光さんの仕事の全貌を楽しむことができます。
若い頃から完成された、技術やセンスにまず驚かされます。それぞれの映画に思い入れのあるお客さんも懐かしそうにポスターを眺めていました。
館内では第三の男や禁じられた遊びなど野口久光さんの手がけた映画の予告編が上映されています。
おしむらくは原画の展示がもう少しあれば良いなあと感じました。いくつか展示されている原画は、実際にその絵が使われたポスターや雑誌と色味を比べたりできるので楽しめます。
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「大人は判ってくれない」 映画ポスター 1960年
「フレンチ・カンカン」（大判） 映画ポスター 1955年
「禁じられた遊び」 映画ポスター 1953年
「第三の男」 映画ポスター 1952年
「ザ・ルイ・アームストロング・オール・スターズ」 ＬＰレコードジャケット テイチクレコード/1977年
「スウィング・セッション・ウイズ・ベニー・グッドマン」ＳＰレコードジャケット 日本ビクター蓄音機/1940年
