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麗子像に再会
目が覚めると小春日和だったので、予定を変更し美術館に足を運びました。
予定通り山口県立美術館界隈は晩秋に包まれていました。
図録で見る麗子像は不気味とも思えてのですが、実際に目にすると何とも愛らしくて、今回も胸がきゅんとしました。
帰りは紅葉に包まれた瑠璃光寺に足を伸ばし、境内側の東京庵名物「そば寿し」を堪能しました。
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明治から大正にかけて活躍した洋画家・岸田劉生(1891‐1929)。その画業は、日本近代美術の歴史のなかでも、孤高を貫き、最も独創的な道を歩むものでした。
明治の先覚者・岸田吟香の第9子として生を受けた劉生は、雑誌『白樺』に紹介されたゴッホなど後期印象派の作品に「第二の誕生」と呼ぶほどの衝撃を受け、強烈な色彩と筆致による油彩画を発表しました。
しかし次第に「クラシックの感化」を受けて近代的傾向を離れ、デューラーなどを規範とする徹底した細密描写による独創的な画風を確立します。
さらに浮世絵や宋元画などの東洋美術に「卑近の美」を見出し、自ら日本画にも取り組みました。そして再び油彩画で新たな道を探求せんとしていた1929年、満州からの帰国の途上山口県徳山で客死、その孤高なる絵画への道は閉ざされたのです。
本展では、基本的に制作年代の順に作品を展示し、変転を繰り返したその人生とともに、没後90年を迎える画家・岸田劉生の芸術を顕彰します。
会期 |
2019年11月2日(土)~2019年12月22日(日)
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会場 |
山口県立美術館
![]() |
住所 | 山口県山口市亀山町3-1 |
時間 | 9:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 ※ただし11月4日および12月2日(ファーストマンデー)は開館 |
観覧料 | 一般 1,300円(1,100円) シニア・学生 1,100円(900円) 18歳以下 無料
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TEL | 083-925-7788 |
URL | https://www.yma-web.jp/ |
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目が覚めると小春日和だったので、予定を変更し美術館に足を運びました。
予定通り山口県立美術館界隈は晩秋に包まれていました。
図録で見る麗子像は不気味とも思えてのですが、実際に目にすると何とも愛らしくて、今回も胸がきゅんとしました。
帰りは紅葉に包まれた瑠璃光寺に足を伸ばし、境内側の東京庵名物「そば寿し」を堪能しました。
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TYSテレビ山口で放映されているTVスポットが秀逸です。「れいこがいっぱい」と「お弁当」の2つがあります。どちらも一瞬で人目を引きますが、特に「お弁当」のキャラ弁はよくできていて、どんな展覧会なのかと興味をそそられます。
劉生終焉の地、山口県周南市(旧徳山市)には本郷新設計の梅原龍三郎、川端康成、武者小路実篤の揮毫記念碑と、高田博厚作の劉生の胸像もあります。
山口では重文の「切通之写生」は見れないけれど「麗子微笑」を見ることができます。楽しみです。
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山口県で開催中の展覧会
《麗子微笑》1921年10月15日 油彩・麻布 東京国立博物館
《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年11月5日 油彩・麻布--東京国立近代美術館蔵 *重要文化財
《壺の上に林檎が載って在る》1916年11月3日 油彩・板 東京国立近代美術館蔵
《黒き土の上に立てる女》1914年7月25日 油彩・麻布 似鳥美術館
《銀座数寄屋橋》1909年頃 油彩・板 郡山市立美術館
《麦二三寸》1920年3月16日 油彩・麻布 三重県立美術館
《近藤医学博士之像》1925年3月20日 油彩・麻布 神奈川県立近代美術館蔵
《路傍秋晴》1929年11月 油彩・麻布 吉野石膏株式会社