この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
製薬会社の研究開発職に従事していた利岡誠夫氏は、1980年代後半、南米やオセアニアの部族芸術に興味をもつようになり、その収集に着手。関心は現代アートへと移り、各地のギャラリーを訪ね、ベテランから若手アーティストまで内外の幅広い作品を精力的に収集してきました。
大分県は、平成25年度に利岡氏よりコレクションの寄贈を受け、大分県立美術館において幅広く活用していくこととしています。
アジア彫刻界に新風を吹き込む新進作家の発掘と育成を目的に、平成4年より豊後大野市朝倉文夫記念館を会場として隔年で開催されてきた大分アジア彫刻展。
現代アートの精髄利岡コレクションと、アジアの若手彫刻家の真剣勝負の舞台「大分アジア彫刻展」を出会わせることで、既存の枠組みにとらわれず果敢に新しい表現に挑み続けるアーティストたちの「多彩な今」に迫ります。
◆主な出品作家(五十音順)
<利岡コレクションから約120点>
浅野弥衛、菊畑茂久馬、篠原有司男、シンディ・シャーマン、中⻄夏之、奈良美智、名和晃平、藤本由紀夫、森村泰昌、四谷シモン 他
<大分アジア彫刻展の受賞作品のうち約20点>
佐々木昌夫、サニル・ビンダーニ(インド)、張強(中国)、⻑田堅二郎、森貴也 他
◆利岡コレクション
現代美術コレクターの利岡誠夫氏が収集したアートコレクション。南米やオセアニアの生活に根ざした人形、木彫像といったプリミティブ(原始的)な造形物、抽象的な絵画や彫刻などの現代美術品が400点以上にのぼります。現代美術家の岩澤有徑氏(日田市出身、日本画家岩澤重夫氏のご子息)のご紹介で、2013年、大分県に全422点が寄贈されました。
◆現代美術コレクター 利岡誠夫(としおかのぶお)プロフィール
1926年、高知市生まれ。大阪大学理学部化学科卒業後、参天製薬株式会社に入社、研究開発に従事し、1995年退社。現在は、大阪府大東市在住。大阪、京都のギャラリーでコレクション展を多数開催、研究者として九州の主な大学に赴き、研究や講演をされてきた経験があり九州に縁が深い。九州派と⾔われた⻑崎出身の菊畑茂久馬や福岡出身の倉重光則の作品も多数収蔵。関⻄では最も有名な現代美術とプリミティブ美術、美術書の収集家。
◆大分アジア彫刻展
大分県豊後大野市出身の彫刻家、朝倉文夫の功績を讃え、1992(平成4)年から豊後大野市朝倉文夫記念館で隔年開催している国際彫刻展。今年、第13回を迎えます。現在は、日本、マレーシア、韓国、中国などアジア15か国から作品を公募し、新人彫刻家の登竜門と呼ばれるまでになりました。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2016年2月12日(金)~2016年3月13日(日) |
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会場 |
大分県立美術館(OPAM)
![]() |
展示室 | 3階展示室B |
住所 | 大分県大分市寿町2番1号 |
時間 |
10:00~19:00
(最終入場時間 18:30)
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休館日 |
年中無休 ※館内点検等による臨時休館を除く |
観覧料 | 一般 500(300)円
|
TEL | 097-533-4500 |
URL | http://www.opam.jp/exhibitions/detail/69 |
大分県立美術館(OPAM)の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

四谷シモン 《天使の羽》 1992 大分県立美術館

《カチーナ人形》 大分県立美術館

高橋信行 《ドイツ風の河》 2003 大分県立美術館

藤本由紀夫 《PACKED DISK 1981-1992 OLIVIER MESSIAEN/QUATOUR POUR LA FIN DU TEMPS SIDE 1》 1992 大分県立美術館

中西夏之 《白、紫、黒 菱形 S.f.f-2》 2009 大分県立美術館

坂井淑恵 《おうち》 2012 大分県立美術館

丸山直文 《無題-Berlin》 2000 大分県立美術館

菊畑茂久馬 《月光 No.103》 1986 大分県立美術館

居城純子 《N35.41.44 E139.38.00》 2004 大分県立美術館