この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
私たち、そして、私たちの祖先も、度重なる自然災害や争いで、何度も生命を脅かされ、苦しみ、怯えて来ました。紀元前の人々の社会では、科学的な根拠に基づいた理解は乏しく、地震、噴火、山火事、洪水等は、神の怒りとして捉え、様々な「神話」を生み出して来ました。
現在は、自然現象について科学的に解明出来るようになりましたが、自然災害との戦いが止むことは無く、昔の人と同じようにその脅威に怯えています。
さらに現代には人間が生み出した「核」という新たな脅威も加わっています… そんな中、私たちの出来る事は、何なのか?
アメリカを拠点に制作と発表を行っている山口由理子は2009年、イタリアにあるロックフェラー ファウンデーション ベラジオ センターで1ヶ月間の滞在制作する機会を得て水彩画を集中的に制作します。その際山口の作品に興味を持ったのが、同センターで異文化間文学についての研究をしていたオランダの学者、ミネケ・シッパーでした。
ミネケ・シッパーは異文化間文学の研究に長きに渡り従事し、万国共通の文化、文学について探求するなかで世界各地に残される「神話」に着目。ベラジオ センターでは、世 界各地の洪水や災害に関する神話を集め、発表すべく研究をしていました。
もともと世界の繋がりや「連鎖」について強い関心を持っていた山口と、シッパーはここでの出会いを切っ掛けに共同で一つの仕事をしたいとお互いに思うようになり、後の交流の中でシッパーが集め編集した「神話」について山口が一つ一つヴィジュアルを生み出すという作業を少しずつ進めて来ました。
今回、その集大成として本展が企画されました。本展は、神話の中でも特に「世界の終わり」に関する物語に注視し、「神話」を通し終焉から再生の新たな可能性を探ろうとするものです。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年10月4日(木)~2018年12月23日(日・祝)
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会場 | カスヤの森現代美術館 Google Map |
住所 | 神奈川県横須賀市平作7-12-13 |
時間 |
10:00~17:30
(最終入場時間 17:00)
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休館日 |
月曜日 火曜日 水曜日 |
観覧料 | 一般 600円 学生 500円(小学生300円) |
TEL | 046-852-3030 |
URL | https://www.museum-haus-kasuya.com/ |
カスヤの森現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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