この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
自然と人間とのつながりや、生命の尊厳について思考し、独自の画境を切り拓いた大分市出身の日本画家・髙山辰雄(たかやま たつお 1912-2007)。
その深い精神性を湛えた絵画表現は、没後10年を経た今日もなお、高く評価されています。
1931年、東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学した髙山辰雄は、在学中の1934年、第15回帝展に初入選し、若き才能を開花させます。松岡映丘に師事し、同門の先輩・山本丘人らとともに研鑽を積みました。戦後間もない頃にゴーギャンの伝記に感銘を受け、1950年代には鮮やかな色面で構成した人物表現に挑みます。
その後は、次第に点描による静謐で幻想的な画風へと展開し、宇宙までをも視野に入れた壮大なスケールで、人間の生と死や、その存在の神秘を問い、現代社会に生きる人間を描き出しました。
1982年に文化勲章を受章、杉山寧、東山魁夷とともに「日展三山」と称され、戦後の日本画壇の最高峰として活躍しました。
本展は、世田谷美術館との共同企画で実施するもので、70余年にわたる髙山辰雄の画業を回顧します。
大分初公開の宮内庁所蔵《主基地方風俗歌屏風》をはじめ、貴重な学生時代のスケッチから、生涯に三度開催した個展「日月星辰 髙山辰雄展」で発表した屏風の大作、そして、亡くなる前年の94歳にして初めて手がけた自画像まで、数々の代表作を通じて、人間の本質を掴もうとした人間・髙山辰雄の芸術世界に触れていただければと思います。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年7月7日(土)~2018年8月19日(日)
|
---|---|
会場 | 大分県立美術館(OPAM) Google Map |
住所 | 大分県大分市寿町2番1号 |
時間 |
10:00~19:00
(最終入場時間 18:30)
|
休館日 | ※7月30日(月)は展示替えのため休展 |
観覧料 | 一般 800円(600円) 大学・高校生 500円(300円)
|
TEL | 097-533-4500 |
URL | http://www.opam.jp/exhibitions/detail/329 |
大分県立美術館(OPAM)の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
大分県で開催中の展覧会