この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
世界をフィールドに活躍する写真家、石川直樹(1977-)の個展を開催します。
石川は14歳の時に生家のある東京からひとり電車を乗り継ぎ、単身で高知に訪れました。この旅が冒険の原点となり、17歳でインドに一人旅、22歳で北極点から南極点までを人力で踏破、23歳では七大陸最高峰の登頂に成功しました。その後も国内・世界各地を旅し、人類学や民俗学などの観点を取り入れた独自のスタイルで写真を撮り続けています。
本展では、北極や南極、世界第二位の高峰K2といった極地の風景を写した各シリーズ、太古の壁画を訪ね歩いて撮影したシリーズ《NEW DIMENSION》、人類の移動の航跡をたどって南太平洋の島々を旅した《CORONA》など、初期から現在に至るまでの活動の軌跡を、石川による文章や実際の旅で用いた道具類を交えて総合的に紹介します。
国境という人工的な区分に捕らわれず、自らの足で訪ね、自らの目で見たという確かな実感に裏打ちされた石川の写真は、個人の冒険の記録というだけでなく、世界各地の文化が有機的につながっている様をもとらえたものです。
彼が今なお縦横に続ける旅は文化人類学的なフィールドワークであると同時に、自身の身体そのもので世界の広がりを探究する果てしない試みでもあります。
本展は、石川のまなざしを反映した写真の数々を通して、新たな視点から「この星」を見つめるきっかけとなるでしょう。
※本展は一部撮影OKです
◆石川直樹 プロフィール
1977年東京生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞、『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。最近では、ヒマラヤの8000m峰に焦点をあてた写真集シリーズ『Lhotse』『Qomolangma』『Manaslu』『Makalu』『K2』(SLANT)を5冊連続刊行。最新刊に『知床半島』(北海道新聞社)、『Svalbard』(スーパーラボ)がある。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2018年4月7日(土)~2018年6月10日(日) |
---|---|
会場 | 高知県立美術館 Google Map |
住所 | 高知県高知市高須353-2 |
時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 | 一般前売 880円 一般 1,100円(880円) 大学生 800円(640円) 高校生以下無料
|
TEL | 088-866-8000 |
URL | https://moak.jp/event/exhibitions/naoki_ishikawa.html |
高知県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
高知県で開催中の展覧会