この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
飯沼珠実(いいぬまたまみ)は、建築やその周囲の空間を写真をとおしてとらえ、プリントやアーティストブックにその様相を表現してきました。
飯沼は建築を、無機質な物体ではなく、建築家をはじめその建設に携わった人々や、その内部や周囲を往来した人々の記憶が降り積もった、温度のある存在として考えています。
こうした着想から、建造物の構造的な美しさに加えて、「建築」に漂う空気や記憶までをも表現した、洗練された写真作品を制作してきました。
今回の展覧会では、飯沼が過去に撮影した作品に加え、強羅や仙石原といった箱根の地を新たに撮り下ろした作品を公開します。温泉地、観光地としての古い歴史を持つ箱根には、数多くのホテルや旅館、美術館などの建造物が建てられてきました。
そしてそれらが佇む広大で豊かな森のなかには、湯けむりや、木々の間から差し込む光の線、地中の水分が柱状に凍った霜柱といった、一時的に発生しては儚く消える、自然のなかの建築的な構造体もまた姿を現します。国内外の都市を撮影してきた飯沼が、箱根の地をテーマに「建築」の息づく空間と時間をとらえた作品を紹介します。
◆飯沼 珠実(いいぬま たまみ)
1983年東京都生まれ。写真をとおして都市や建造物をみつめ、その様相をプリントやアーティストブックに表現する。 2008年から2013年までドイツ・ライプツィヒに在住(2010年度ポーラ美術振興財団在外研修員)。 2014年シテ・デザール・パリに滞在。2018年東京藝術大学大学院博士後期課程修了。最近の個展に「建築の建築」六本木ヒルズクラブ(東京、 2017年)、「歌う建築を聴く」代官山蔦屋書店(東京、2016年)、「三つ目の建築―書籍、 住居そして森」POST(東京、 2016年)、「JAPAN IN DER DDR」Motto Berlin(ベルリン、2016年)など。グループ展に「Requiem for a Failed State」Halle14 Zentrum für zeitgenössische Kunst Leipzig(ライプツィヒ、2018年)、「Publishing as an Artistic Toolbox 1989-2017」Kunsthalle Wien(ウィーン、2017年)、「Chemin de Fer」Centre Régional de la Photographie Nord Pas-de-Calais(ドゥシー=レ=ミーヌ、フランス、2017年)など。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年5月19日(土)~2018年7月16日(月・祝)
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会場 | ポーラ美術館 Google Map |
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 |
時間 | 9:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
年中無休 ※展示替えのため臨時休館あり |
観覧料 | 大人 1800円(1500円) 65歳以上 1600円(1500円) 大学・高校生 1300円(1100円) 中学・小学生 700円(500円/土曜日無料)
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TEL | 0460-84-2111 |
URL | http://www.polamuseum.or.jp/ |
ポーラ美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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