この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
彫刻家たちのデッサンやクロッキーには、対象から得た感動と立体的な存在が実直に描き出されています。
本展の作品は、覚書のように短時間で描き留めた作品、修練的に描かれた作品、彫塑制作と相互して対象を把握するために行われた作品に分けることができます。
戸張孤雁は動き続ける対象を即興的に描き、迷いなく引かれた鉛筆の線にゆったりとした量感、軽やかな動き、そして臨場感までもを表わしています。
荻原守衛の作品には、画面余白に骨格や関節の動きを描き留めていることから、当時、解剖学の習得に励んでいた事が伺えます。ニューヨーク留学期に描かれたこれら2点の作品からは、修練を積む荻原の真摯な姿も感じる取ることができます。
石井鶴三は、足元からモデルの頭頂へと貫く芯を捉え、動き、量の立体感を的確な線で表しています。彫塑制作の心棒を内なるデッサンと説くほどにデッサンを重要視していました。それは、彫塑制作で粘土やヘラを扱うかのようにデッサンされた画面からも知ることができます。
彫刻家たちが表面的な物や形に捕われることなく観ていたもの、捉えたもの、そしてモデルとなった人物の内面性を、描かれた一本の線から感じ取って頂ければ幸いです。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2015年11月25日(水)~2016年3月21日(月・振) |
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会場 | 碌山美術館 Google Map |
住所 | 長野県安曇野市穂高5095-1 |
時間 |
9:00~17:10
(最終入場時間 16:40)
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休館日 |
年中無休 ※11月~4月は、月曜日と祝祭日の翌日 ※12月21日~12月31日 |
観覧料 | 大人 700円(600円) 高校生 300円(250円) 小中学生 150円(100円) ※( )内団体20名以上
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TEL | 0263-82-2094 |
URL | http://rokuzan.jp/ |
碌山美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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