この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
日本を代表するガラス作家藤田喬平は1921年東京に生まれ、40年に東京美術学校(現東京藝術大学)工芸科に入り彫金を学びます。卒業後は岩田工芸硝子に入社しますが、間もなく独立し、ガラス作家としての道に進みます。64年には流動するガラスのオブジェ「虹彩」を発表し、注目を集めます。
その後、多くの試作を重ねた末の成功作として73年に初めての「飾筥」を発表し、日本の伝統的美意識をガラスという素材によって現代的に蘇らせたとして、その独創性に対し評価を得ます。「飾筥」はその翌年から藤田喬平のガラス芸術を代表するシリーズとして大々的に展開されますが、特に欧米において、現代の「Rimpa=琳派」としてのその格調の高い装飾美が評価を一段と高めることになりました。
さらに77年からはイタリアでの制作にも取り組み、ヴェニスのガラスの歴史と伝統を新感覚で再開発し、フジタ・スタイルの多くのヴェニス花瓶を作りだします。同じイタリアでの制作によるオブジェの大作は84年から発表されますが、それらは現代作家としての表現世界をさらに拡張する自由な造形作品です。
藤田喬平の国内外におけるこうした活動と業績に加え、ガラス教育やガラス界全般の発展のための様々な貢献に対して、1997年には文化功労者、2002年には文化勲章を受けます。
本展覧会は、藤田喬平の初期から最晩年に至るまでの作品約60点を展示することによって、ガラス界の先駆者、藤田喬平のガラス芸術の魅力とその独自の表現世界をあらためて展望しようとするものです。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2015年11月21日(土)~2016年1月31日(日) |
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会場 | 富山市ガラス美術館 Google Map |
住所 | 富山県富山市西町5番1号 |
時間 |
9:30~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
水曜日 ※年末年始(12月29日~2016年1月3日) |
観覧料 | 一般 800円(600円) 大学生 600円(400円) 「ハワード・ベン・トレ:Casting of Being – 存在の痕跡」、「藤田喬平の芸術 - 『現代』としての伝統」 両展覧会共通観覧券 一般 1,300円(1,100円)、大学生 1,100円
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TEL | 076-461-3100 |
URL | http://toyama-glass-art-museum.jp/exhibition/fujita/ |
富山市ガラス美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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