この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)は、黄金世紀と呼ばれた17世紀オランダを代表する画家です。神秘的な光と影の表現や陰影に富んだ深みのある人間像によって、我が国でも最も知られた古の巨匠のひとりといえるでしょう。
レンブラントは、油彩画のみならず、銅版画(主にエッチング)においても類まれな独創性を発揮しました。生涯に制作された約300点の版画は、柔らかな明暗表現や自由な描線を特徴とし、油彩画とは全く異なる独自の世界を見せてくれます。
本展は、アムステルダムにあるレンブラントハウス美術館の全面協力のもと、同館所蔵の貴重なレンブラント版画コレクションから、傑作として知られる《病人たちを癒すキリスト(百グルデン版画)》を始めとする優品約30点をご紹介します。
そこには、聖書のエピソードから身近な人々の肖像、自画像、風景、そして卑近な日常生活のひとこまに至るまで、様々な主題が闊達な描線によって生き生きと表されています。エッチングという銅版画技法の頂点を極めたレンブラントによる、光と影の織りなす静かなドラマをぜひご堪能ください。
◆ レンブラントハウス美術館
レンブラントがアムステルダムで1639年から1658年まで住んでいた家は、現在、「レンブラントハウス美術館」として公開されています。この家はもともと豪商の邸宅でしたが、肖像画家として頭角を現し、アムステルダムの資産家の娘と結婚して順風満帆であった30代前半のレンブラントが購入したもので、この家で過ごした約20年が彼の生涯で最も実りある時期となりました。
レンブラントが破産したために1658年に競売にかけられたこの家は、その後の200年の間に巨匠とのゆかりも忘れ去られてしまいましたが、19世紀末に調査によってレンブラントの家であると特定され、アムステルダム市の支援を得て1911年から美術館として公開されるようになりました。
1998年には新館が完成し、レンブラントが暮らしていた当時の外装・内装・調度も学術的な考証に基づいて復元されて、今では彼の制作の様子や私生活を偲ばせる貴重な空間となっています。版画の収集も行われており、現在ではレンブラントのほぼ完全な版画コレクションを有する美術館として知られています。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2015年12月19日(土)~2016年2月21日(日) |
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会場 | 長崎県美術館 Google Map |
展示室 | 長崎県美術館 常設展示室第1・2室 |
住所 | 長崎県長崎市出島町2-1 |
時間 |
10:00~20:00
(最終入場時間 19:30)
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休館日 |
毎月第2・第4月曜日(休日・祝日の場合は火曜日が休館) 12月28日(月)~2016年1月1日(元日)、1月12日(火)、1月25日(月)、2月8日(月) |
観覧料 | 一般 400円(320円) 大学生・70歳以上 300円(240円) 小中高生 200円(160円) ※( )内は15名以上の団体料金
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TEL | 095-833-2110 |
URL | http://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/156 |
長崎県美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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