この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
現在の小松島市立江町に生まれた兄妹で画家だった石丸一(1890-1990年)と島あふひ(1896-1988年)の仕事を紹介します。
兄は関西の前衛美術を牽引するトップランナー、妹はキリスト教への深い信仰を込めた作品を発表しました。
お互いの存在を気にかけ、画家として尊敬し合う兄妹でした。
◆ 石丸一(いしまるはじめ)
1890年徳島県に生まれる。1990年没する。戦前戦後を通じて活躍した洋画家。現在の小松島市立江町に生まれた。島あふひは実妹である。京都帝国大学医学部を卒業。卒業後大阪で開業し、そのかたわら信濃橋洋画研究所で本格的に洋画を学んだ。1927(昭和2)年に始まった全関西洋画展に、第1回展から1943(昭和18)年の第30回展まで、ほぼ毎回出品した。1929(昭和4)年第3回展では朝日賞を受賞した。また1928(昭和3)年から1943(昭和18)年まで、ほぼ毎年のように二科展に出品した。1942(昭和17)年には会員に推挙された。そのかたわら1931(昭和6)年には、関西の洋画家たちでロボット洋画協会を結成し、シュールレアリスムやキュビスム風の作品を発表した。1938(昭和13)年には、二科会の前衛的な作家が集まった九室会の結成に参加した。この時期の関西の前衛美術を代表する作家と目された。
◆ 島あふひ(しまあおい)
1896年徳島県に生まれる。1988年没する。1913年徳島県立高等女学校を卒業。はじめ日本画を学ぶが、1923年上京し、翌年川端画学校に入学、洋画を学ぶ。1926年から30年にかけて前田写実研究所に学び、前田寛治の指導を受ける。中央美術展、1930年協会展のほか、1927年から39年に掛けて二科展に出品する。その間1937年には女流画家による美術団体七彩会の結成に参加する。1934年から一水会、47年から二紀会に出品、48年女流美術家協会の結成に参加する。1962年を最後に団体展を離れ、以降個展を中心に活動する。重厚なマチエールにより、キリスト教や聖書物語、あるいは仏典など、宗教的な精神風土を描き出す。1981年徳島県郷土文化会館で島あふひ展が開かれる。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年12月2日(土)~2018年4月15日(日)
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会場 |
徳島県立近代美術館
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住所 | 徳島県徳島市八万町向寺山 文化の森総合公園内 |
時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:55) |
休館日 |
月曜日 休館日が祝祭日の場合は、その翌日 |
観覧料 | 一般 200円(160円) 高・大学生 100円(80円) 小・中学生 50円(40円)
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TEL | 088-668-1088 |
URL | https://art.bunmori.tokushima.jp/ |
割引券 | https://art.bunmori.tokushima.jp/text/R7coupon.pdf |
徳島県立近代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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