この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
本展覧会は、倭寇(わこう)の船で来日したポルトガル人が鉄砲を伝えた1543年(または1542年)から、徳川幕府がキリスト教を禁じ、貿易統制を布いて「鎖国」を完成させた1639年までの約百年間に焦点を当て、「文化交流」という視点からこの激動の時代の美術を改めて見つめなおすものです。
この時期、世界に目を向ければ、大航海時代の先駆をつとめたポルトガルとスペインがアジアに到達して交易と宣教を推し進め、それに追尾する形でオランダやイギリスも東方貿易に参入しました。
このころ日本国内は、戦国大名が割拠する室町時代末期から、統一政権が誕生する江戸時代初期にあたり、その間、長い交流の歴史を持つ中国や朝鮮のほか、東南アジアの各地域やヨーロッパとの交渉が積極的に行なわれました。
本展覧会では、目まぐるしく変化する時勢と、人、モノの往来に対して異なる外交政策をとった三人の天下人- 織田信長、豊臣秀吉そして徳川家康 - を各章の案内役にすえ、彼らの時代を彩った名宝を、対外交流という観点から新たに見直します。
またエピローグでは、大航海時代に日本の屏風絵が数多く海を渡ったことに注目します。当時、日本から輸出された作例は、残念ながら現存しません。しかし、かつてスペイン領メキシコやポルトガル人居留地のマカオでは、日本からの輸出品にならい、油彩画の屏風が制作されたと言われます。このたび、国外コレクションに収められた貴重な屏風を日本で初めて公開し、近世初期に日本絵画が海外の美術に与えた影響の軌跡をご覧いただきます。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年10月14日(土)~2017年11月26日(日)
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会場 |
九州国立博物館
![]() |
住所 | 福岡県太宰府市石坂4-7-2 |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 |
観覧料 | 一般 1,600円(1,400円) 高大生 1,000円(800円) 小中生 600円(400円) ※( )内は前売りおよび団体料金 (有料の方が20名以上の場合) 【夜間割引料金】 一 般 1,400円 高大生 800円 小中生 400円 ※夜間開館当日午後5時以降に九州国立博物館内券売所で販売。夜間割引料金で購入されたチケットで午後5時以前に入館することはできません。
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TEL | 050-5542-8600 (ハローダイヤル) 9:00-20:00/年中無休 |
URL | https://www.kyuhaku.jp/ |
九州国立博物館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

国宝 檜図屏風(左隻) 狩野永徳筆 安土桃山時代1590年(天正18) 東京国立博物館
《展示期間》11月14日~11月26日

国宝 檜図屏風(右隻) 狩野永徳筆 安土桃山時代1590年(天正18) 東京国立博物館
《展示期間》11月14日~11月26日

重要文化財 黒楽茶碗 銘 ムキ栗 長次郎 安土桃山時代 16世紀 国(文化庁保管)
《展示期間》通期

南蛮屏風(左隻) 狩野内膳筆 安土桃山~江戸時代16~17世紀
《展示期間》10月14日~10月29日

南蛮屏風(右隻) 狩野内膳筆 安土桃山~江戸時代16~17世紀
《展示期間》10月14日~10月29日

国宝 松林図屏風(左隻) 長谷川等伯筆 安土桃山時代 16世紀 東京国立博物館
《展示期間》11月14日~11月26日

国宝 松林図屏風(右隻) 長谷川等伯筆 安土桃山時代 16世紀 東京国立博物館
《展示期間》11月14日~11月26日

重要文化財 泰西王侯騎馬図屏風 江戸時代 17世紀 兵庫・神戸市立博物館
《展示期間》10月14日~11月5日

重要文化財 泰西王侯騎馬図屏風 江戸時代 17世紀 東京・サントリー美術館
《展示期間》11月7日~11月26日