この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
人気の中堅写実作家である五味文彦、大畑稔浩、島村信之3名の新作を含め、各作家24点ずつ72点をご紹介いたします。
<五味文彦(ごみ ふみひこ)>
これまでのテリトリーを越えて。発見する喜びと生み出す苦しみ
若い時代に「モノ派」として現代アートに取り組んでいました。そうした考え方や体験というのが今の絵の中に入っています。「モノ派」のときには価値を変換してものを組み立てるということをしていました。時代的に革命が起きると面白いと思った時代だったので、今度天下を取るには違うものを主張してということの繰り返しが面白く、そういう気持ちは今もなくなりません。しかし、規範となるアカデミックなものを尊敬していますし、一生懸命学んできました。その一見相矛盾する二つの間で自分なりのものを見つけようと頑張ってきました。その足掻き(あがき)がいい形でお見せできると信じています。
◆五味文彦 Fumihiko Gomi
1953年、長野県生まれ。1977年、武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2001年、第20回安田火災財団選抜奨励展。2002年、写実~レアリスム絵画の現在展(奈良県立美術館)。2003年、現代写実絵画研究所同人展「存在の美学」(高島屋05)。2004年伝統からの創造21世紀展(東京美術倶楽部ほか以後毎年)。2005年、第81回白日会展内閣総理大臣賞。2009年、ざ・てわざ展(日本橋三越)。現在、無所属。
<大畑稔浩(おおはたとしひろ)>
光、海、自然をテーマに、深く見つめた風景を描く。
世界の名画には人物画が多いなか、日本の名画には風景画が多いように思います。日本には、はっきりとわかる四季があり、それが故だと思います。四季の移り変わりは、時の流れそのものです。それは、諸行無常を感じさせるには十分です。写実絵画は「存在」を描くといわれていますが、存在は常に時間を内包して移り変わっていくものです。形状の変化するモティーフの本質を見ようとしながらも、四季の変化を楽しんでいる自分に気づき、そして宇宙の一部として大いなるものと触れあっていることを実感し、感謝の念が生まれてきます。二次元で時が止まった絵ではなく、時を含んだ絵画を目指し、感謝とともに日々制作しています。
◆大畑稔浩 Toshihiro Ohata
1960年、島根県生まれ。1990年、東京藝術大学大学院修了。1996年、新聞小説『天涯の花』(宮尾登美子著)挿絵担当。2001年、前田寛治大賞展準大賞。2002年、写実~レアリスム絵画の現在展(奈良県立美術館)。2003年、現代写実絵画研究所同人展「存在の美学」(高島屋05)。2006年、東京藝術大学非常勤講師(~08)。2007年、白日会展内閣総理大臣賞。2009年、ざ・てわざ展(日本橋三越12)。現在、白日会会員。
<島村信之(しまむらのぶゆき)>
女性像から、その先へ。
これまでの画業の中心は女性像の表現の探求でした。ホキ美術館の開館以来、それ以外の作品の制作に取り組む必要性を強く感じるようになりました。ロブスター(戦闘形態)を描いたときから、画家としてあらゆるテーマにチャレンジする喜びも制作の原動力になり、自身を見直すことと共にオリジナリティーの追求にもつながると考えるようになりました。今回の展覧会では、ひとつは静物画で昆虫の標本シリーズに取り組んでいます。生き物の不思議さと細密表現の奥深さへの挑戦です。女性像に関しては、新たなイメージで描きました。今後は幻想的な風景画や男性像も描いていきたいと考えています。
◆島村信之 Nobuyuki Shimamura
1965年、埼玉県生まれ。1991年、武蔵野美術大学大学院研究科美術専攻油絵コース修了。1997年、個展(銀座柳画廊、02)。ヴワール展(春風洞画廊)。2003年、第79回白日会展文部科学大臣奨励賞。2007年、第7回前田寛治大賞展大賞。第7回伝統からの創造21世紀展(東京美術倶楽部)。2009年、ざ・てわざ-未踏への具象-展(日本橋三越12)。2011年、個展(銀座柳画廊)。現在、白日会会員。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2015年11月20日(金)~2016年5月15日(日) |
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会場 | ホキ美術館 Google Map |
展示室 | ギャラリー1、3、4 |
住所 | 千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15 |
時間 | 10:00~17:30 (最終入場時間 17:00) |
休館日 |
火曜日 ※5月3日(火)は開館、5月2日(月)休館 |
観覧料 | 一般 1830円 65歳以上 1320円 高校生・大学生 1320円 中学生 910円 小学生以下 750円(保護者1人につき2人まで無料)
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TEL | 043-205-1500 |
URL | https://www.hoki-museum.jp/ |
ホキ美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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