この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
古来、楽器の制作にあたっては、しばしば漆工技術が用いられてきました。
それは、第一に、漆の接着剤やコーティング剤としての実用的な側面が、音を奏でる道具としての楽器の制作に不可欠であったこと、第二に、外観上の美しさや貴さが求められた楽器にとって、艶やかな漆の塗装面や多彩な装飾技法がふさわしいとみなされたためでしょう。
今回の特集展示は、同時開催の企画展示「URUSHI ふしぎ物語-人と漆の12000 年史-」と連動し、漆利用という観点から楽器を見直していただきたいと思います。
本展では、国立歴史民俗博物館が所蔵する紀州徳川家伝来楽器コレクションや生田コレクション 鼓胴などの中から、漆技術を用いた楽器とその附属品を約60点展示します。楽器と漆の深い関わりに注目し、漆を用いた豊かな文化の一端をご紹介します。
展示場内では、機能と美的効果を兼ね備えた漆の使用例として、笛の樺巻、琴の塗装をとりあげるほか、笙の匏(頭)や箏の龍頭・龍尾など楽器自体に施された装飾、楽器を収納するための筒や箱の装飾、また、能楽で用いられる鼓の胴に表される機知に富む蒔絵意匠などを中心に展示を構成します。
なお、今回展示する生田コレクションは、国立歴史民俗博物館受け入れ以来、初公開です。
企画展示「URUSHI ふしぎ物語-人と漆の 12000年史-」とあわせてぜひご覧ください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年7月11日(火)~2017年9月3日(日)
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会場 | 国立歴史民俗博物館 Google Map |
住所 | 千葉県佐倉市城内町117 |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ※月曜が休日の場合は開館し、翌日を休館日とします。 ※ただし、8月14日(月)は開館。 |
観覧料 | 一般 420円(350円) 高校生・大学生 250円(200円) 中学生以下無料
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TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://www.rekihaku.ac.jp |
国立歴史民俗博物館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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