この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
齢94を超えてもなお創作に挑み続けている美術作家・高﨑元尚による全点新作展を開催します。
高﨑元尚は、1923(大正12)年1月6日、高知県香美郡香北町(現香美市)の生まれ。第二次大戦を経て1949年、東京美術学校(現東京藝術大学)彫刻科を卒業。
帰郷後は母校・土佐高校にて教鞭をとりながら、当初はモダンアート協会展へ出品を続けます。1954年には同会新人賞を受賞し、1957年には会員に。1958年には「抽象絵画の展開展」(東京国立近代美術館)に出品。この頃にアクション・ペインティングから一転、ミニマルな立体シリーズ〈装置〉へと作風が転換します。
1962年には前衛土佐派の結成に参加しますが、第3回展を最後に脱退。1966年にアメリカ・ニューヨークで開催された「ジャパン・アート・フェスティバル」展への出品を通じて具体美術協会のリーダー・吉原治良と知り合い、同会会員となります。
具体の解散後は京都、大阪を軸に毎年のように個展を開催。1978年に「アート・ナウ’78展」(兵庫県立近代美術館)に破砕コンクリートブロックを敷き詰めたインスタレーションを展開し、ほか埼玉県立近代美術館等多くの展覧会に作品がセレクトされます。
1995年に高知県立美術館で開催した「クールの時代」展では、久々にブロック一千個を破砕した作品「COLLAPSE」を発表し大きな話題を集めました。2001年には「美術パノラマ・大阪」展(ATCミュージアム)に出品。県内での「モダンアート研究会」や「現代美術の実験」展シリーズ等活動の功績により、1996年に高知県文化賞を受賞。2013年、アメリカ・グッゲンハイム美術館で開催された「具体展」に作品〈装置〉を出品。2016年には故郷・香美市立美術館にて回顧展「高﨑元尚展 -誰もやらないことをやる-」が注目を集めたばかりです。
本展覧会は、「装置」と並ぶ高﨑元尚の代表シリーズである「破壊」を約20年ぶりに一堂にご覧いただける貴重な機会です。
※本展会場内の作品はすべてカメラ撮影OKです。
◆展示内容(以下予定、すべて本展のための新作)
「装置」と並ぶ高﨑元尚の代表シリーズである「破壊」の新作インスタレーションを5つのセクションでご紹介
(1)「密着」 鉛を用いた空間作品
(2)「COLLAPSE 現代美術の崩壊」 波型スレートを破砕した作品
(3)「LANDSCAPE」 鉄管を張り巡らした空間作品
(4)「LANDSCAPE 1/2×1/2」 レンガ1500個を破砕した空間作品
(5)「破壊 COLLAPSE」 コンクリートブロック2100個を破砕した作品 ※高﨑元尚の代表シリーズ、本展のメイン作品
(6)当館製作映画「HEAVEN-6- BOX」(1995年、大木裕之監督)より、高﨑の破壊パフォーマンス映像を抜粋上映
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年6月17日(土)~2017年7月23日(日)
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会場 | 高知県立美術館 Google Map |
住所 | 高知県高知市高須353-2 |
時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 一般 900円(720円) 大学生 600円(480円) 高校生以下は無料 【前売り券】 一般 720円
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TEL | 088-866-8000 |
URL | http://moak.jp/ |
高知県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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