この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
戦後日本版画の重要作家のひとり、熊本県水俣市出身の画家・版画家の秀島由己男(1934-2018)の、四半世紀ぶりの大回顧展を開催します。
貧しい家庭に生まれ、若くして両親を亡くし、中学卒業後は就職、ほぼ独学で絵画制作の技術を習得した秀島は、美術評論家の土方定一、洋画家の海老原喜之助、版画家の浜田知明、歌人の安永蕗子、詩人の高橋睦郎など一流の才能に認められ全国的に活躍しました。また、作家の石牟礼道子の著作の挿絵などを多く手掛け、世界観を深め合う関係でした。西洋古典絵画の高い技術に憧れ、亡くなる直前まで技術向上に熱心で、唯一無二であることを指針としていました。
秀島は、2018年に急逝し、未整理のまま残されたのは、およそ2200点の代表作とその原版、試作など未発表作品、制作のための資料、そして自己研鑽のため収集した美術・工芸コレクションでした。そのすべては、遺族により最期の居住地だった和水町に託され、2020年から5年間、熊本市現代美術館のアドバイスと和水町との共同作業のもと調査を進めてきました。本展は、調査の成果をもとに1950年代~2010年代の秀島の画業の全貌を、和水町所蔵作品を中心に代表作・新発見の資料・未発表作品・美術コレクションを含む260点を超える出品点数で振り返ります。
また、本年は、作家デビューである初個展より60年、水俣病公認確認70年という節目でもあります。秀島の世界観を構成する一要素としての出身地・水俣についても考える機会となります。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2026年4月18日(土)~2026年6月21日(日) |
|---|---|
| 会場 |
熊本市現代美術館
|
| 住所 | 熊本県熊本市中央区上通町2-3 びぷれす熊日会館3階 |
| 時間 |
10:00~20:00
(最終入場時間 19:30)
|
| 休館日 |
火曜日 ※ただし、5月5日(火・祝)は開館し、7日(木)は休館 |
| 観覧料 | 一般 1,500円(1,300円) シニア 1,200円(1,000円) 学生(高校生以上)1,000円(800円) 中学生以下 無料
|
| TEL | 096-278-7500 |
| URL | https://www.camk.jp/ |
熊本市現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
《蝶(歌画集「蝶紋」)》1977年、熊本市現代美術館蔵
《霊歌 B》1986年、熊本市現代美術館蔵
《霊歌〈祈り〉》1991年、和水町蔵
秀島由己男(絵画・未完)石牟礼道子(詩)《月明のひがん花 森に似て地下の宴》(部分)2013-2018年頃 和水町蔵
《V(詩画集「われらにさきかけてきたりしもの」)1997年、和水町蔵
《卓上の白い静物 ―もうひとつの世界―(未完)》1985-2013年、和水町蔵
秀島由己男(版画)石牟礼道子(詩)《常世なる 海の幸の石ひとつ》1980年代 和水町蔵
秀島由己男