この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
江戸時代に一世を風靡した浮世絵は、明治時代に舶来の石版画や写真技術の実用化が進むと、次第にその役割を取って代わられるようになります。
激動の時代において、明治の浮世絵師は文明開化によって一変する社会を捉える開化絵や、さまざまな事件や戦争を即時的に伝える報道絵など、新たな分野を開拓しました。しかしながら、浮世絵は明治20年代頃より衰退の一途をたどり、多色摺木版は挿絵の分野で命脈を保つことになります。明治中期には、色鮮やかな木版口絵が文芸雑誌や小説の扉絵として書籍の巻頭に折り込まれ、大衆の支持を得ました。そして大正時代には、版元・渡邊庄三郎が浮世絵の復興と革新に取り組み、浮世絵の伝統技術と分業制度を活かしながら、清新な新版画の数々を世に送り出しました。
日本の多色摺木版は、機械文明化の進む近代の逆境をいかにして超克し、「浮世絵スピリット」とも呼びうる固有の伝統技術や美意識を継承、あるいは進化させてきたのでしょうか。本展は、近年東京富士美術館にコレクションの一部を寄贈された神邊一善(かんべかずよし)氏の旧蔵品を中心として、近代木版画の軌跡を「明治の浮世絵」「木版口絵」「新版画」の3章構成で検証する試みです。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2026年4月12日(日)~2026年6月21日(日)
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|---|---|
| 会場 |
東京富士美術館
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| 展示室 | 本館・企画展示室1〜4 |
| 住所 | 東京都八王子市谷野町492-1 |
| 時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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| 休館日 |
月曜日、5月7日(水) ※5月4日(月・祝)、5月5日(火・祝)、5月6日(水・振替休日)は開館 |
| 観覧料 | 大人 1,500円(1,200円) 高校生 900円(800円) 中小生 500円(400円) 未就学児 無料
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| TEL | 042-691-4511 |
| URL | https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/3202604121/ |
東京富士美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》天保元~3年(1830~32)頃 東京富士美術館蔵
小林清親《海運橋 第一銀行雪中》明治9年(1876)頃 横浜美術館(加藤栄一氏寄贈)[前期展示]
月岡芳年《東京自慢十二ヶ月 三月 吉原の桜 尾州楼長尾》明治13年(1880)東京富士美術館蔵(神邊コレクション)
月岡芳年《風俗三十二相 遊歩がしたそう明治年間妻君之風俗》明治21年(1888)太田記念美術館蔵[前期展示]
水野年方《三十六佳撰 蛍狩 天明頃婦人》明治24年(1891)東京富士美術館蔵(神邊コレクション)
梶田半古《菊のかほり(『文芸倶楽部』11巻13号口絵)》明治38年(1905)八王子市夢美術館蔵(神邊コレクション)
梶田半古《胡蝶(『文芸倶楽部』13巻8号口絵)》明治40年(1907)八王子市夢美術館蔵(神邊コレクション)
鈴木華邨《無題(『文芸倶楽部』15巻12号口絵)》明治40年(1907)東京富士美術館蔵(神邊コレクション)
橋口五葉《髪梳ける女》大正9年(1920)町田市立国際版画美術館蔵[後期展示]


