5.0
見ごたえ満点の千葉美術館に行きましょう!
クレインの業績も知らぬまま展覧会を観たが、懐かしい思いに包まれた。子供の頃より楽しんだ外国童話の挿絵に、彼の影響があったのだろう。英国に生まれ18世紀から本の仕事で活躍し、美しいカラー絵本を芸術の域にまで高めたパイオニアとのこと。また、デザイナー、理論家、教育者の一面や、ジャポニスムの影響やウィリアム・モリスとの交友を示す多彩な作品資料など、日本初の本格的な展示をお見逃しなく。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 300 の美術館・博物館と 754 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
ウォルター・クレイン(Walter Crane 1845-1915)は、19世紀後半にイギリスで活躍し、現代の絵本の基礎を築いた重要な画家の一人であり、また、ウィリアム・モリスとともにアーツ・アンド・クラフツ運動を推進したデザイナーとしても知られています。
1845年、画家の息子としてリヴァプールに生まれたクレインは、木口木版の工房に入りデッサンの基礎を学びます。その後、多色刷木口木版の技術を開発した彫版師・刷師のエドマンド・エヴァンズに才能を見いだされ、二人は1865年に全ページカラー刷りのトイ・ブック(簡易なつくりの絵本)を生み出します。その後、彼らが次々と世に送り出した絵本は高い評価を得て、クレインは子どもの本の画家として一躍有名になります。
見開きページ全体の調和を重視したクレインは、絵本そのものの設計に目を向けた最初の画家・デザイナーといえるでしょう。一方で、当時の日本の浮世絵から学んだことも指摘されています。
1877年以降、クレインはトイ・ブックの仕事から離れますが、生涯にわたって挿絵の分野で数々の傑作を生み出します。その一方で、壁紙、テキスタイル、室内装飾などのデザイナーとして、教育者、画家、熱心な社会主義者として多方面で活躍しました。
本展は、本の仕事を中心にクレインの芸術を本格的に紹介する日本で初めての展覧会であり、ほぼすべての絵本と主要な挿絵本を網羅する約140点を展観します。
またクレインとともに絵本の黄金時代を築いた画家ケイト・グリーナウェイとランドルフ・コールデコットの作品約40点もあわせてご覧いただきます。
※会期中、一部展示替えを行います。
会期 |
2017年4月5日(水)~2017年5月28日(日)
|
---|---|
会場 | 千葉市美術館 Google Map |
住所 | 千葉県千葉市中央区中央3-10-8 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 | 5月1日(月) |
観覧料 | 一般 1,200円(960円) 大学生 700円(560円) 小・中学生、高校生無料
|
TEL | 043-221-2311 |
URL | https://www.ccma-net.jp/ |
5.0
クレインの業績も知らぬまま展覧会を観たが、懐かしい思いに包まれた。子供の頃より楽しんだ外国童話の挿絵に、彼の影響があったのだろう。英国に生まれ18世紀から本の仕事で活躍し、美しいカラー絵本を芸術の域にまで高めたパイオニアとのこと。また、デザイナー、理論家、教育者の一面や、ジャポニスムの影響やウィリアム・モリスとの交友を示す多彩な作品資料など、日本初の本格的な展示をお見逃しなく。
5.0
挿絵のデザイン、色、その美しさに思わずため息。手に取って、いつまでも眺めていたい・・・そんな衝動に駆られました。もう一度観覧したいという気持ちにさせられた展覧会でした。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
千葉県で開催中の展覧会