この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
桃紅は、山中湖近くの古い家を移築した山荘で毎年数カ月滞在し、椅子に座りながら刻々と表情を変える孤峰・富士を眺める日々を過ごしました。富士は「ありとあらゆるものを超越した存在」であり、「二つとない山「不二」と書くのがふさわしい」と、富士への思いをエッセイやインタビューのなかで語っていましたが、自身の生き方にも重ね、群れない孤山の富士をこよなく愛しました。
山荘を包む静寂にみちた自然のうつろいのなかで過ごす時間は、桃紅にとって何ものにも代えがたい創作の源泉でした。富士の稜線の美しさや山肌に映し出す色合い、光と影は、どんな手立てをもっても表現し得ないと悟りながらも、朝の光に染まる赤富士からは朱を、山頂の雪が白く輝く冬は水墨を想起し、目の前の富士の姿に影響され生まれた心の動きや思いは、抽象の線やかたちの源となりました。
今展では、エッセイの中から富士に魅せられ、その思いを綴った文章を軸に、桃紅水墨の姿や創作の源泉を読み直します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2025年4月4日(金)~2025年6月21日(土) |
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会場 |
岐阜現代美術館
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住所 | 岐阜県関市桃紅大地1番地(鍋屋バイテック会社 関工園内) |
時間 | 9:30~17:00 |
休館日 | 第2、4土曜日、日祝日 |
観覧料 | 一般 500円 高校生以下 無料 団体(20名以上) 400円
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TEL | 0575-23-1210 |
URL | https://www.gi-co-ma.or.jp/ |
岐阜現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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