この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
写真家 片山攝三(かたやませつぞう 1914‐2005)は、福岡の地で写真館を営むかたわら、日本各地へ赴き同時代の芸術家、文豪、思想家たちのポートレート撮影をかさねました。
写真館での活動、遠く撮影に赴く姿勢や彼の写真に対する探求とは。本展では「場」にまつわるキーワードから彼の生涯をかけた取り組みに迫ります。
武者小路実篤、志賀直哉、里見弴、白洲正子、坂本繁二郎、片岡球子、朝倉文夫、鈴木大拙、柳田國男といった文豪、美術家、思想家、学者など昭和の文化史が一望できそうなほどの豪華な顔ぶれ。およそ150名にものぼる肖像写真は、写真家 片山攝三(1914-2005)によって撮影されました。
1912年から福岡市内で続く家業の写真館を営みながらも、60年代頃から主に関東圏に住まう著名な文化人の元を訪れて、各人のアトリエや自宅という創作の現場でその肖像をとらえていました。しかも撮影にまつわる一切の費用は私財によってまかなわれていたのです。
当初は、県立中学明善校の同級生であり当時東京国立近代美術館の事業課長を務めていた河北倫明から美術家の紹介を受けたとはいえ、その時代に福岡を拠点としながら、なぜこれほどまでに多くの大家や時代の寵児と呼ばれる人々とカメラ越しに対峙することができたのでしょうか。片山の写真を紐解くためには、写真館における営業写真の真摯な取り組みを見過ごすことはできません。
本展では、片山が「芸術家の肖像」シリーズとして発表した文化人の肖像写真を中心に、写真館での活動も併せてご紹介します。片山の肖像写真に対する姿勢とその熱意に迫ります。
■片山に撮影された主な文化人
井上三綱、小野竹喬、片岡球子、香月泰男、鏑木清方、熊谷守一、坂本繁二郎、志賀直哉、白洲正子、新村出、鈴木大拙、須田剋太、豊福知徳、中川一政、難波田龍起、平櫛田中、福田平八郎、舟越保武、武者小路実篤、柳宗悦、柳田國男、柳原義達、李禹煥ほか総勢約150名(50音順)
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年2月4日(土)~2017年3月20日(月・祝)
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会場 | 福岡県立美術館 Google Map |
住所 | 福岡県福岡市中央区天神5-2-1 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 ※ただし、祝休日の場合は翌平日 |
観覧料 | 一般 300円(200円) 高大生 140円(100円) 小中生 60円(50円)
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TEL | 092-715-3551 |
URL | http://fukuoka-kenbi.jp/exhibition/2016/kenbi7015.html |
福岡県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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