この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
宮崎県立美術館の収蔵作品を紹介するコレクション展。郷土作家はもちろん、海外の著名な作家の作品も多数紹介しています。
■名品ベストⅢ
宮崎県立美術館では、「郷土出身作家及び本県にゆかりのある作品」「わが国の美術の流れを展望するにふさわしい作品」「海外のすぐれた作品」という3つの柱にそって、作品収集を進めています。
展示室1では、この中からコレクションを代表する国内外の名品、シュルレアリスムコレクションの名品を選りすぐって紹介するとともに、毎回テーマを変え、特定の分野やグループ等にスポットを当てた特集展示も行います。今回は、ピカソやクレー、デ・キリコら海外作家、池田満寿夫、靉嘔、泉茂ら国内作家の名品に加え、今年生誕100年を迎える浜田知明の『小さな版画集』全作品を紹介します。多彩なコレクションの魅力をご堪能ください。
■宮崎の美術Ⅲ
明治時代、日本の絵画は急激な社会の変化の中で転換期をむかえます。西洋の表現も取り入れられ、新しい「日本画」を求めた模索が始まりました。この時代に活躍した宮崎県出身の日本画家として、伝統的な狩野派の流れを汲む山水画で力を発揮した山内多門がまず挙げられます。また、同時代に秀麗な美人画で認めらていたのが益田玉城です。
一方、宮崎出身の洋画家では、太い輪郭線と鮮やかな色彩で独自の画風を追究した塩月桃甫が、大正5年に文展(文部省美術展覧会)に入選しています。また、力強い筆づかいで生命力あふれる女性像を描いた山田新一などが中央画壇で活躍しました。
ここでは、宮崎県を代表するこれらの作家の作品を紹介するとともに、今回は、宮崎の風景などを描いた作品にスポットを当てたコーナー展示も行います。本県出身の作家やゆかりの作家による作品の魅力をお楽しみください。
■あふれるイメージ
作家の発想の源は様々で、色やかたち、動物や植物、物語などから制作のインスピレーションを得ています。ここでは、それぞれ個性的で、豊かな発想から生まれた作品を紹介します。
泉茂は、自分の中のイメージを、雲形定規の形を構成しながら画面に広げていき、流れるような動きを表現しています。山口啓介の作品には、「船」と題名のつくものがいくつかあり、幻を見ているような神秘的な印象を受けます。また、新収蔵作品の青木野枝の彫刻と版画を初公開します。青木の彫刻作品は、循環する水をイメージして制作されており、鉄という素材を重さを感じさせない軽やかでしなやかなものへと変身させています。作家たちの多彩な「イメージ」の世界をお楽しみください。
■瑛九の世界Ⅲ
宮崎市出身の瑛九(本名:杉田秀夫)は、生涯を通じて常に新しい表現を求め、写真や版画、油彩など様々な技法に取り組みました。またその作風も、初期から晩年に至るまで、印象派やシュルレアリスム(超現実主義)風、抽象的な作品など、多彩に変化しました。20代でフォト・デッサン集『眠りの理由』を刊行し、一躍美術界で脚光を浴びた瑛九は、様々な技法や表現を模索した後に、その集大成ともいえる点描による絵画空間へとたどり着きました。
今回の展示では、油彩や版画など、各領域の代表的な作品に加え、瑛九の美術団体における活動を特集して紹介します。没後60年近くを経て、今なお輝き続ける瑛九作品の魅力をお楽しみください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年1月5日(木)~2017年4月16日(日)
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会場 | 宮崎県立美術館 Google Map |
住所 | 宮崎県宮崎市船塚3-210(県総合文化公園内) |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日 (ただし、祝休日を除く) 祝休日の翌平日 ※臨時に開・休館することがあります。 |
観覧料 | 観覧無料 |
TEL | 0985-20-3792 |
URL | https://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/ |
宮崎県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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