この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
本年は、“最後の文人”と称される富岡鉄斎(とみおかてっさい 1836~1924)が、大正13(1924)年に没して100年にあたります。鉄斎は、山梨の豪商「十一屋」野口家との親交が深く、明治8(1875)年には、甲府柳町の野口邸を拠点に生涯で唯一の富士登山を行いました。登頂から間もない時期に野口家の当主、正忠(号、柿邨)のため描いた《富士山巓麓略図(ふじさんてんろくりゃくず)》は、鉄斎の富士山画の中でも初期の代表作とされています。その他にも、数多くの作品を野口家のために描き、現在、野口コレクションとして山梨県立美術館へ寄贈、または寄託されています。
一方、野口家は、文人画(南画)家の作品を収集し、現在も数多くが伝えられています。与謝蕪村、谷文晁、椿椿山ら大家の作品をはじめ、正忠がパトロンとして交流した日根対山、対山とネットワークにあった岡田米山人と子の半江、貫名海屋、中西耕石ら、そして野口家へ嫁ぎ、後に近代を代表する南画家となった野口小蘋など、江戸後期から近代にいたる文人画(南画)を概観することができます。さらに同コレクションには、野口家と交流のあった文人たちの書の優品も伝わっています。
本展では、これら野口コレクションにあわせて、当館の収蔵する山梨ゆかりの近代南画を紹介することで、鉄斎をはじめとする豊かな文人の世界を堪能していただきます。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2024年7月20日(土)~2024年8月25日(日) |
---|---|
会場 | 山梨県立美術館 Google Map |
展示室 | 特別展示室 |
住所 | 山梨県甲府市貢川1-4-27 |
時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日 ※ただし8月12日は開館 |
観覧料 | コレクション展観覧料で観覧できます 一般 520円(420円) 大学生 220円(170円)
|
TEL | 055-228-3322 |
URL | https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/ |
山梨県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
山梨県で開催中の展覧会