5.0
自分が整う美術館。
地元の美術館だが、ふとした折に訪れたくなる所。
今回で3回目だろうか。
私が暮らす地域からは車で1時間もかからず行ける距離感、美術館の名にもある那珂川を超えてもうしばらく進むと、平屋の大きな屋根の落ち着きのある建物が見えてくる。
美術館に入るまでのエントランスは、誰もが思わず足を止める。
というのも、八溝杉による格子状の屋根の隙間から差し込む光と風に迎えられ、思わず見上げてしまうから。そしていよいよ端正な石造りの建物に入る手前に、いつも斬新な生け花が在るのもいい。
個人的に隈研吾さん設計の美術館が好きなのは、入った時に感じるスッとした空気感。今から聖域に入るという、姿勢が正される一瞬がここにも在る。
ここは豊富な浮世絵… Read More