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ヤオコー川越美術館(三栖右嗣記念館)は、埼玉県を中心とした関東地方のスーパーマーケットチェーンである株式会社ヤオコーの創業120周年を記念する事業として、2012年3月11日に埼玉県川越市氷川町に開館した美術館である。
現館長であり、株式会社ヤオコーの代表取締役会長である川野幸夫氏の母であり、株式会社ヤオコーの実質上の創業者である故 川野トモ名誉会長が30年近く前に、神奈川県出身の洋画家 三栖右嗣(みす ゆうじ 1927-2010)氏の個展で20号のコスモスの絵を求めたことをきっかけに、三栖右嗣氏の作品が収集されていった。
三栖右嗣氏が、昭和57年に埼玉県比企郡玉川村(現ときがわ町)に移り住んで創作活動を続けていたアトリエは、株式会社ヤオコーの創業の地である小川町にも近い場所にあった。
少しずつ収集していた三栖右嗣氏の作品は、はじめは川野氏の自宅に飾られ、その後、川越の本社屋完成を機に各階に展示された。その後、川野幸夫氏が長年温めてきた計画として、美術館の開館が実現し、三栖右嗣氏の油絵、リトグラフなど151点を収蔵・展示している。東京国立近代美術館所蔵の『老いる』(安井賞受賞。1976年)の習作も収蔵している。
また、美術館の建築は、建築家 伊東豊雄氏の設計によるものである。2つの展示室、エントランス、カフェと休憩を兼ねたラウンジの4つの空間で構成され、特に2つの展示室では、凹凸の屋根形状からもたらされる光の明暗や表情が、展示される絵画とともに、三栖右嗣氏の作品に表現される、溢れる生命力の輝きを体感する空間を作り出している。外は、建物を緑と池が囲み、その中を自由に散策を楽しむことができる。
◆ 三栖右嗣について
ヤオコー川越美術館がコレクションする作家三栖右嗣は、埼玉県比企郡ときがわ町にアトリエを構え、制作活動をおこなってきた。現代リアリズムの巨匠といわれ、人気作家であった彼の作品は、単に写真のように対象を精緻に写し取るリアリズム絵画ではなく、彼の優しい視点が反映された人間味のあるものである。物を捉える並はずれた技術力と温かみのある描写の作品の数々は、何度でもその前に足を運び、対峙したくなる非常に質の高い、充実したコレクション群である。
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