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秋田県立美術館は、秋田県秋田市にあり、千秋公園に面して4つの施設と広場のある、芸術や文化交流の拠点「エリアなかいち」にある。
1967年(昭和42年)5月5日に開館した旧秋田県立美術館(平野政吉美術館)が、近接する千秋公園内より移転し、2013年(平成25年)9月28日に再オープンして開館した。新美術館は安藤忠雄の設計によるもので、三角形をモチーフとして構成され、2階には千秋公園方向を望む水庭を有する。
秋田県立美術館(公益財団法人平野政吉美術財団)は、世界的な画家 藤田嗣治が、1937年(昭和12年)当時の秋田を描いた大壁画「秋田の行事」をはじめ、多くの藤田嗣治作品を所蔵している。
平野政吉(ひらのまさきち 1895-1989)は、秋田市の商人町で米穀商を営み、県内有数の資産家でもあった平野家の三代目であり、青年期から浮世絵、骨董、江戸期の絵画などに興味を持ち、生涯を賭けて美術品を蒐集した。
平野がはじめて藤田嗣治の作品を観たのは、1929(昭和4)年の藤田の一時帰国時の個展であった。その後、1934(昭和9)年、東京の二科展の会場で、平野と藤田は出会う。
平野は、1936年(昭和11年)、藤田の妻・マドレーヌの急逝にともない、その鎮魂のために美術館の建設を構想。藤田の大作を多数、購入し、藤田の壁画制作も進めた。しかし、戦時下、美術館の建設は中止される。
その約30年後、1967年(昭和42年)、平野は「青少年を豊かな人間に」と願い、長年収集した美術品を公開するために財団法人平野政吉美術館を設立。同年5月には、平野政吉コレクションを展観する秋田県立美術館が開館し、現在に至っている。
平野政吉コレクションの核である藤田作品は、1930年代の藤田の画業を俯瞰する作品群として、広く知られている。
秋田県立美術館の建築は、幅20m余にも及ぶ「秋田の行事」をはじめとする公益財団法人平野政吉美術財団の所蔵する作品の展示をメインとしながら、秋田市の中心市街地にある千秋公園を望む地といった特徴を活かし、「ここにしかない魅力のある美術館」をコンセプトに設計された。
また、旧県立美術館の持つ最大の特徴であった三角形屋根に呼応するように、三角形をモチーフとしたデザインになっている。
設計者は、独学で建築を学び、プリツカー賞、文化勲章など数多くの賞を受賞し、国内はもとより海外からも高い評価を得ている安藤忠雄である。
壁の支えや柱のない螺旋階段、水庭越しに千秋公園の美しい風景を存分に楽しむことが出来る解放感あるラウンジ空間、そして美術館と街とをつなぐ大きな三角形吹抜けのエントランスホールなどたくさんの見どころがある建築となっている。
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