この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
かつて、城下町として発展し、金刀比羅宮への海の玄関口として多くの参詣者も訪れた丸亀。現在は、香川第二の都市として約11万人が暮らしています。
本展は、地方都市の一例として、現代の丸亀に焦点を当てます。地域と関わるアートの現状や課題も含め、現代社会への独自の視座を持つアーティスト3組、KOSUGE1-16、NadegataInstant Party、旅するリサーチ・ラボラトリーが、丸亀でのリサーチをもとに展覧会をつくり上げます。
2020年春、展覧会の準備段階早々で本格化したコロナ禍で、3組がリサーチの可能性を探り、それぞれのアプローチを生かし、協働することを試みます。個々の表現者から構成される3組のコレクティブによる、丸亀でしかあり得ない現在の実態をぜひご覧ください。
◆ 本展の見どころ
現代アートを通して探る「丸亀」
アーティストが丸亀の歴史や生活文化をリサーチしたり、丸亀の人々と交流したりしながら作品を制作します。たとえば KOSUGE1-16 は、丸亀の歴史や生活文化などのリサーチをもとに、人と犬の関わりの歴史と現在から構想した体験型のインスタレーションを発表します。現代アートを通して、地域の新たな姿が浮かび上がります。
コロナ禍の「現在」
展覧会の準備期間中にコロナ禍が本格化し、地域のリサーチや人々と直接交流することが難しい局面を迎えました。一方で、オンラインによる新たな交流の可能性も生まれました。
Nadegata Instant Party は、丸亀と全国をオンラインでつなぐホームステイのプロジェクトを実施し、地域の人々と交流しながら新作を制作します。コロナ禍における日常の変化も含め、まさに「現在」ならではの状況が映し出されます。
3組のアーティストによる「協働」
アーティスト 3 組がバラバラに制作した作品を展示するのではなく、それぞれの得意分野やアプローチを生かし、協働することで、これまでにない展覧会のかたちを探ります。旅するリサーチ・ラボラトリーは、他の 2 組のリサーチや作品制作、展覧会準備のプロセス自体にフォーカスします。それにより、作品や展覧会ができるまでの試行錯誤や創造の背景までをも明らかにします。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2021年12月18日(土)~2022年3月21日(月・祝) |
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会場 |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
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住所 | 香川県丸亀市浜町80-1 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日 12月25日(土)~31日(金)、 2022年1月4日(火)、11日(火) ※ただし2022年1月3日、10日、3月21日は開館 |
観覧料 | 一般 950円(760円) 大学生 650円(520円) 常設展の観覧料含む
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TEL | 0877-24-7755 |
URL | http://www.mimoca.org/ |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

KOSUGE1-16《モチΩスクランブル》2018年 高知県立美術館 ©都築憲司[参考図版]

Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)

Nadegata Instant Party《ホームステイホーム》ドローイング 2021年

KOSUGE1-16 (Photo: Hikaru Saito)

Nadegata Instant Party《カントリー・ロード・ショー/COUNTRY ROAD SHOW》2012年 「MOTアニュアル2012 Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる」東京都現代美術館[参考図版]

旅するリサーチ・ラボラトリー(mamoru+下道基行+丸山晶崇+芦部玲奈)

旅するリサーチ・ラボラトリー(丸亀でのリサーチ)

旅するリサーチ・ラボラトリー (Photo:阿部良寛)[参考図版]

「丸亀での現在」展チラシビジュアル デザイン:丸山晶崇(株式会社と)