この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
猪熊弦一郎(1902-1993)は70年に及ぶ画業のなかでも、主に1970年代前半に発表した「Landscape」と題した抽象画と、「顔」をシンプルに描いた晩年の作品がよく知られています。
いずれも自身が考える、より良い作品を絶えず求め続けた猪熊が、その時の自分だけに描ける絵画としてつかんだものでした。
「Landscape」は、1955年の渡米をきっかけに具象画を脱した猪熊が、ニューヨークを拠点としていた約20年の間に得たテーマである「都市」から生まれた独自の抽象画として描いたもの、「顔」は、85歳で最愛の妻、文子を亡くした後に描き始め、画業の最後に具象も抽象も区別のない境地に至るきっかけとなった作品です。
本展ではこの二つの作品群を中心に、20代から折りに触れて描いた「風景」と「顔」の作品を出品します。晩年に「もう私の頭の中には抽象も具象もそんな言葉はありえない。」*と言葉を残した猪熊。
いつも変わらず大切にしていた「絵として美しい」ものを描くために余分なものをどんどん省きつつ、何ものにもとらわれずに描くようになっていった道程を、猪熊を代表する二つのモチーフを通してお楽しみください。
*『猪熊弦一郎の世界展』(株式会社三越、1990年)
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年7月14日(土)~2018年9月30日(日)
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会場 | 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 Google Map |
住所 | 香川県丸亀市浜町80-1 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 一般 950円(760円) 大学生 650円(520円) 高校生以下または18歳未満・丸亀市在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
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TEL | 0877-24-7755 |
URL | http://www.mimoca.org/ja/exhibitions/2018/07/14/1805/ |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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