この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
本展は、東京渋谷区恵比寿に現存していた岡田三郎助のアトリエ、そして女子洋画研究所を佐賀県立博物館東隣りに移設、公開するはこびとなったことを記念して開催するものです。
佐賀に生まれ、明治から昭和初期の洋画壇において重きをなした画家・岡田三郎助は、女子の洋画教育に力を入れた人物でした。
「日本には、好き画かく(よきえかく)婦人に欠けてあるには候はずや」―明治30年から4年にわたるフランス留学のなかで、師であるラファエル・コランのもとを訪れて絵を学ぶ女性の姿を目にしたことは、岡田が女性を対象とする洋画教育に目を向ける契機になりました。
岡田は大正5年から女子美術学校で教鞭を執り、多くの女性に洋画を教えました。また、明治40年頃から、女性のための洋画教育専門の教育所をつくりたいという希望を持つようになり、それは大正末頃に自宅のアトリエに隣接して女子洋画研究所を設けたことで実現に至りました。
これらの場所で岡田から絵の指導を受け、その後ひろく活躍を果たした女性画家として、有馬三斗枝、甲斐仁代、森田元子、深沢紅子、三岸節子、岡田節子、いわさきちひろなどの名を挙げることが出来ます。彼女たちは、女性が洋画を描き、ましてやプロの画家になるということに対して周囲の理解を得辛い時代でありながら、岡田のもとで才能を伸ばし、画家として巣立っていきました。
本展では、岡田三郎助に師事した女性画家たちの作品とともに、当時アトリエ内に飾られ、訪れる弟子達に感銘を与えていた岡田の作品等を展示します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年4月1日(日)〜2018年5月20日(日)
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会場 |
佐賀県立美術館 佐賀県立博物館
![]() |
住所 | 佐賀県佐賀市城内1-15-23 |
時間 | 9:30〜18:00 |
休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 一般・大学生 400円(300円) 「温故維新 美・技のSAGA」展とのセット券 一般・大学生600円(500円)
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TEL | 0952-24-3947 |
URL | http://saga-museum.jp/museum/exhibition/limited/2018/01/001759.html |
佐賀県立美術館 佐賀県立博物館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

岡田三郎助 少女読書 1924(大正13) 油彩・カンヴァス 44.9×33.2 佐賀県立美術館

岡田三郎助 白衣の少女 1901(明治34) 油彩・カンヴァス 114.5×99.0

岡田三郎助 縫いとり 1914(大正3) 油彩・カンヴァス 72.7×42.4

岡田三郎助 少女(習作) 1934(昭和9) 油彩・紙 53.0×41.0

いわさきちひろ「母の日」

いわさきちひろ・赤い帽子の男の子_A

岡田節子 三美女之図 1983(昭和58) 油彩・カンヴァス 112.1×162.1 女子美術大学美術館

三岸節子 花(ヴェロンにて) 1988(昭和63) 油彩・カンヴァス 55.0×46.0 一宮市三岸節子記念美術館

有馬三斗枝 縁台の少女 1935(昭和10) 油彩・カンヴァス 116.5×90.5 京都市美術館