この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
長野県に生まれた荒井茂雄(1920-)は、幼い頃から絵を得意とし、同県上田市で友禅と日本画を学んだ後、猪熊弦一郎(1902-1993)に師事します。以降、洋画・日本画という区分や一つのスタイルにとらわれることなく、新たな表現への探求を続けてきました。
初期には花や鳥などをモチーフとした油彩画を制作しますが、80年代半ばより、色彩豊かで実験的な抽象表現や、身近な日用品を組み合わせた立体作品を手がけるようになります。そして近年では、自らの作品や浮世絵などのイメージを組み合わせたコラージュに着手するなど、その表現の展開は豊かな様相を呈しています。
一方で、いずれの時期においても、鮮やかな色彩を巧みに操る感覚や、素材やモチーフの意外な組み合わせ、日常の中にあるものへの新鮮なまなざしなど、猪熊の教えを受け継ぎつつ、荒井が確立した固有の精神が息づいています。
荒井は、猪熊ゆかりの地である丸亀市や丸亀市猪熊弦一郎現代美術館と長年深く関わり続け、2016年度には丸亀市文化振興賞を受賞しました。
本展は、時期ごとの代表的な作品、そして97歳にして取り組んだ最新のシリーズをあわせて展示し、その70年以上におよぶ画業を「第二の故郷」丸亀で一堂に紹介する機会となります。
◆ 荒井茂雄(あらい しげお)
1920年、長野県東御市に生まれる。1945年、横須賀海軍砲術学校にて終戦(画室にて兵器の断面図・掛図などを制作)。1946年、猪熊弦一郎に師事。1952年、田園調布純粋美術研究所修了。1961年、新制作協会新作家賞受賞。1969年、安井賞展出品、新制作協会会員となる。1983年~86年、国際形象展出品。2016 年度丸亀市文化振興賞受賞。主な個展に「荒井茂雄展」(ギャラリーミキモト、銀座、1980年、1982年)、「画業50年記念自選 荒井茂雄展」(東京国際美術館、1998 年)、「作品寄贈記念展」(丸山晩霞記念館、長野、2017年)など。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年4月14日(土)~2018年7月1日(日)
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会場 | 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 Google Map |
住所 | 香川県丸亀市浜町80-1 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 一般 950円(760円) 大学生 650円(520円) 高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
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TEL | 0877-24-7755 |
URL | http://www.mimoca.org/ |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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