3.0
「百景」のとらえ方
どうぶつがドーンと描かれた作品がたくさん並ぶ百景を想像していたけれど、ちょっと違いましたね。しいて言うなら、「人とどうぶつの関わり方を百景見せます」みたいな感じでしょうか。
思っていた内容ではなかったけど、初めて周延の「千代田之御表」が見られたので、まぁいいかと。
「千代田の大奥」は最近よく見るようになったし(今回も展示あり)、3万円の豪華本も出ているけど、「御表」は絵柄が地味なせいか見る機会がなかったんですよ。Amazonの電子書籍(99円!)でしか見たことがなったので、実物が見られてラッキーでした。
面白かったのは「江戸図屏風」洛中洛外図は山ほどあるのに、江戸図はあまり見たことがない。洛中洛外図も相当無理があるけれど、江戸図は広範囲を詰め込み過ぎて地図的には使えないシロモノになっていました(笑)
鞍掛木馬や型紙といった珍しいものが見られたり、明治の浮世絵は一文字ぼかしまで赤いことに気づいたり、やっぱり博物館的な展示でした。