4.0
マティスの大きいスケールの作品
ふつうのマティスの、構図やアンバランスにもみえるサイズや、謎の距離感、圧倒的な色感をもった、絵画はとにかく好きなのですが、大きいスケールの作品も、それなりに楽しめました。とはいえ、密度的には、やっぱり、フォーブ期のものが、一番好き、ということがわかった展覧会でした。
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20世紀最大の巨匠の一人アンリ・マティス(1869-1954)は、後半生を過ごした南フランス・ニースにて、さまざまな色が塗られた紙をハサミで切り取る技法「切り紙絵」による作品を精力的に制作し、新たな芸術表現を切り拓きました。
本展は、その切り紙絵の重要なコレクションを誇るフランスのニース市マティス美術館の全面協力を得て、マティスの切り紙絵に焦点を当てながら絵画、彫刻、素描、版画、テキスタイルなど約150点余を紹介するものです。切り紙絵が日本でまとめて展示されることはきわめて稀で、マティスの記念碑的な表現方法に触れる貴重な機会となるでしょう。
(※本展は当初2021年に開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催を延期していました。)
会期 | 2024年2月14日(水)~2024年5月27日(月) |
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会場 | 国立新美術館 Google Map |
住所 | 東京都港区六本木7-22-2 |
時間 |
10:00~18:00
|
休館日 |
火曜日 ※ただし4月30日(火)は開館 |
観覧料 | 一般 2,200円(2,000円) 大学生 1,400円(1,200円) 高校生 1,000円(800円)
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://matisse2024.jp |
4.0
ふつうのマティスの、構図やアンバランスにもみえるサイズや、謎の距離感、圧倒的な色感をもった、絵画はとにかく好きなのですが、大きいスケールの作品も、それなりに楽しめました。とはいえ、密度的には、やっぱり、フォーブ期のものが、一番好き、ということがわかった展覧会でした。
5.0
当初2021年開催予定の展覧会でしたが、コロナで延期されていた「マティス 自由なフォルム」展。こうして今実現できたことを、嬉しく思います。ニースのマティス美術館の協力で、展示作品がほぼ100%マティス本人の作品で構成される贅沢な展覧会です。楽しみにしていました。昨年都美術館のマティス展も観ましたし、フォトブック『マティスを旅する』も見ましたが。早会期終盤、やっと行って来ました。今展は、彼の「切り紙絵」に焦点を当てながら絵画、彫刻、素描、版画、テキスタイルなど約150点余を紹介しています。「切り紙絵」が日本でまとめて展示されることは極めて稀だということでした。形も色も単純化しデザインされた「切り紙絵」。私は彼の絵画より好きです。「切り絵」と言ったらば最近私はけっこう信奉の神業超絶技巧、SouMaさん、蒼山日菜さん、福田理代(Masayo)さん、福井利佐さん、盛田亜耶さん、Atsuomiさん、などなどですが‥。マティスは「切り紙絵」ですよね。全く別物ですがこちらはこちらで本当、凄いです。
この時代のアーティストさん方は、皆さん割と引き出しが多い、というか、多才というか、ですね。自分の表現したいものを色々な引出しを開いて、色々な手段を駆使してでも、何とか表現し続ける。病を得ても‥。尊敬の極みです。
今展、一部撮影可で、嬉しいです。絵画は、珍しくフォービスム前、初期の作品をいろいろ観られて、良かったです。それから彫刻が結構いろいろ出展されていて、超グッドでした。《横たわる裸婦Ⅱ》絵画とはまた違う魅力に引付けられます。《貝の中のヴィーナス》もとても気に入りましたが、《蛇女(ラ・セルパンティーヌ)》が、何とも言いようがないのですが、凄くいいんです。舞台芸術もちょっと面白かったです。切り紙絵も、撮影可でした。デッサンの技術と経験値があるからこそ、下絵無しの「切り紙絵」ですぐに生き生きとした魅力的な作品づくりが出来てしまうのでしょうね。余計なものをそぎ落とした自由なフォルムに魅了されます。《ジャズ》シリーズは何度観てもワクワクしていいですね。4㍍×8㍍の大作《花と果実》はド迫力。日本に再び来ることはまずないでしょう、という逸品で必見です。そうして今展の一番の楽しみが、マティス芸術の集大成のようなヴァンスのロザリオ礼拝堂の光ガ、擬似体験できる空間です。去年の都美さんでもロザ… Read More
4.0
さすが色彩の魔術師、明るく美しい色の作品が多く、気分も上がる。
美術館の入り口から満開のピンク色の桜も見られて
あらためていい季節、いい場所にある美術館だとワクワクした。
単純化された作風、自身の状況から行き着いた切り絵
そしてヴァンスの礼拝堂
全て色がやはり美しい
司祭の服のマケット(ひな形)の様々な色、パターンに囲まれる空間もあり
楽しい
礼拝堂を擬似体験できる空間もあり
展示室内での色々なワクワクが楽しめる
マティスの自由なイメージどおり
オープンな展示だった
4.0
去年のマティスは行けなかったため、今年こそは行きたいと思っていた展覧会。
ようやく行けました。
絵画から彫刻、舞台の衣装、切り紙絵、礼拝堂の再現など幅広い展示物からマティスを紹介していました。
絵画は、いわゆるフォーヴィズムに至る前のものもあり、変遷がわかる内容で良かったです。
彫刻も、点数は少ないながらも、マティスのモノの切り取り方が窺える内容でした。
色々な展示がある中で、圧巻だったのがロザリオ礼拝堂の再現。
こうした再現展示は大きな美術館ならでは。
写真撮影もOKというありがたい内容で、世界観を堪能しました。
全体として、満足度の高い展覧会でした。
5.0
昨年の東京都美術館でのマティス展が大規模だったので、それに比べると切り紙絵と壁画、最後のヴァンスのロザリオ礼拝堂でのお仕事に特化している感じを受けました。初来日の「花と果実」の大きさには圧倒されましたし、バレエ「ナイチンゲール」の衣装なども素敵でした。
圧巻はロザリオ礼拝堂に使うための室内装飾や司祭服と、時間を早送りしてステンドグラスの光が礼拝堂に映る瞬間を体験できるお部屋でした。いつかヴァンスの礼拝堂を訪ねて、実際にステンドグラスを見てみたいと思いました。
4.0
東京都美術館で開催された企画展では見られなかった切り絵が沢山見ることができ、とても良い展示でした。
そしてなんと礼拝堂の再現も有り、現地でなければ体感できないと思っていたものが、疑似的ではあるけれど体感出来てとても嬉しかったです。
マテイスの切り絵の色彩が大好きで、とても素敵な時間を過ごすことができました。
3.0
昨年に東京都美術館でマティスの人生を辿った大回顧展を観たので、それと比較しがちですが、切り紙絵とロザリオ礼拝堂に焦点を絞った展覧会としてみれば、十分に楽しめる内容になっています。マティスの強烈な色彩のインパクトある作品という点では、期待はしない方がいいです。
切り紙絵では、メインビジュアルになっている≪ブルー・ヌード IV≫が素晴らしかったです。
ロザリオ礼拝堂は、ステンドグラスを通して差し込む陽の光の変化を再現しており、暗くなったり明るくなったり、陽の差す方角が変化することを繰り返しています。光が差し込んでくると、床にステンドグラスの色が映し出されます。それがとても美しい。現地に行っても、一日を通しての光の変化はなかなか感じることは難しいと思うので、このような演出もありだと思いました。
4.0
マティスは去年見たし 混んでもいそうだし 迷っていましたが
礼拝堂の再現に惹かれて訪れてみました
朝一の時間に並び 混雑している入口を飛ばして 一目散に礼拝堂へ
暖かみのあるシンプルな空間でした 明かりが移ろう演出も良かったです
その後 戻って鑑賞しました
マティスらしい<ザクロのある静物>や<パペーテ タヒチ>
切り紙では<葦の中の浴女>
タペストリーの<ポリネシア、海>
などが良かったです
一番は グレーの中に少しのピンク色 水色の<ニースの嵐>です
だいぶ前にブリヂストン美術館で見た<エトルタ断崖>を思い出しました
もう少し混雑がなく ゆったりと見たかったですね
4.0
覚悟していきましたが、想像ほど混んではいませんでした。(平日の13時くらい)
切り絵との題がついていますが、
初期の油絵なども揃っていてマティスの人生の流れが分かりやすいです。
ロザリオ礼拝堂がほんとにすごかった!
1日の陽の光の変化を再現したライティングで
いろいろな表情がみられました。
4.0
「マティス」については、去年がっつり学び、今年はもういいっかなと思っていたのですが(切り紙絵メインのため)、月曜日開催している展覧会ということで、吸い寄せられるように、初国立新美術館の訪問となりました。
切り紙絵の中では、ダントツ良かった超有名な「ブルー・ヌードⅣ」、微妙な色合いの違い、細かな切り貼りがリアルにわかる感じに感動し、おもわず額絵(マット紙)を買ってしまいまいた。
やはり、前半の絵画は初めて見るものが多く、来てよかったと思いました。昨年の「マティス展」でもそうだったのですが、私は、マティスの彫刻に大変興味があり、今回異彩をはなっていたのが、「蛇女」という作品。裸婦像ですが、極端に身体が細く、ジャコメッティまではいかないまでも、私の知っているマティス彫刻にはなかったフォルムでした。
5.0
5章立てで、初期作品もふんだんにあり、彫刻も舞台衣装もデッサンも版画もけっこうな数を堪能できた。
そして切り紙絵!
超大作の《花と果実》は色鮮やかで目を奪われる。しかもアクリルなどの保護も無く、直に自分の目で確かめられる。
そして代表作《ブルー・ヌード IV》の完璧なフォルムに息を呑み、上祭服(カズラ)の作品群は圧巻の点数。印刷では一発で切り出していたものかと思っていたが、貼り重ねてベストのフォルムを探し出している痕跡も確認できた。
ロザリオ礼拝堂関連は巨大な筆致も見事な《聖ドミニクス》も神々しかった。昨年の都美館「マティス展」では映像だったけど、ここでは再現された空間が用意されていた。
色彩の魔術師と呼ばれるマティスのフォルムに対する熟練と執念の一端を知れたかも……。
昨年の有名作の集まった「マティス展」とは違う魅力のマティスを体験できた。
2月22日(木)10時半入館。混雑無し。一部撮影可
*平日・雨天・極寒だったのでわりと空いていたのかもしれない。
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