3.0
豊かな日本の自然
山では 爽やかな色合いの 山口蓬春<山湖>
淡い色彩の 下村観山<富士>
滝では 水面の色が美しい 菱田春草<瀑布>
紅葉の 東山魁夷<秋峡>
床の間の 横山大観<黎明>
海辺では ほんの少しの青空が効いている 初めましての 斉藤惇<海辺の天主堂>
などが良かったです
ゴールデンウイークでしたが 比較的空いていて 快適に鑑賞できました
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四方を海に囲まれ、豊かな山林を有する日本の自然は、私たちの暮らしに恵みをもたらす一方で、時に猛威を振るってきました。そんな関係から、古くから山や海は信仰の対象とされ、身近で特別な存在です。また、芸術家たちにとって、自然の造形は恰好の題材であり、多種多様な作品が生み出されました。
今回は日本の画家による絵画作品から、日本の山と海を描いた作品を紹介します。
日本人画家が描いた日本の山と海の絵を志賀重昴の流麗な文章とともに紹介
近代化が進んだ明治時代には現代の登山スタイル、いわゆる西洋式登山が輸入され、信仰や生活のためではなく、調査研究やレジャーとして山に登る人が出てきました。さらに、清次郎が生まれた1894年には志賀重昂による『日本風景論』が出版されます。本書はベストセラーとなり、日本人の景観意識に変革が起こり、芸術家にも影響を与えました。
本展では清次郎が自然に見出した美しさにも、志賀の影響があるのではないかという仮説のもと、日本の画家による絵画作品から日本の山と海を描いた作品を志賀の流麗な文章とともに紹介します。日本人が描く日本の自然美をごゆっくりお愉しみください。
◆ 同時開催「アジアのうつわ」
技術を極め続けた中国の影響を多大に受けて発展したアジア各地の陶磁器は、やがて独自の文化や美意識を反映した製品を創り出すようになりました。今展では、カワセミの羽色にたとえて翡色と称賛された高麗青磁や日本人が安南とよび親しんだベトナムの青花と五彩、安土桃山時代の志野焼をはじめ、江戸時代の古伊万里などの日本のやきものを、北宋時代から明時代の中国陶磁とともに約50点紹介します。館蔵の東洋陶磁コレクションからアジアのうつわの魅力をお楽しみください。
◆ 通年企画「古代エジプトの美術 平穏と幸せへの願い」
厳しい自然環境、病気や戦争といった様々な試練をうけながらも古代エジプト人は、多くの神をよりどころとして日々の暮らしの安寧を求め、来世での復活を願いました。冥界の神オシリス、猫の頭を持つバステト女神など人々の心を支えた神々の小像を展示します。
会期 |
2024年2月27日(火)~2024年6月2日(日)
|
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会場 | 松岡美術館 Google Map |
住所 | 東京都港区白金台5-12-6 |
時間 |
|
休館日 |
月曜日 ※祝日の場合は翌平日 |
観覧料 | 一般 1,200円 25歳以下 500円 高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方 無料 |
TEL | 03-5449-0251 |
URL | https://www.matsuoka-museum.jp/ |
3.0
山では 爽やかな色合いの 山口蓬春<山湖>
淡い色彩の 下村観山<富士>
滝では 水面の色が美しい 菱田春草<瀑布>
紅葉の 東山魁夷<秋峡>
床の間の 横山大観<黎明>
海辺では ほんの少しの青空が効いている 初めましての 斉藤惇<海辺の天主堂>
などが良かったです
ゴールデンウイークでしたが 比較的空いていて 快適に鑑賞できました
4.0
山、海、川などのテーマ別に展示。豪快な洋画の隣に静謐な日本画が仲良く並んでいる。真っ赤な山と緑の山、蒼い湖などの対比も。
麻田鷹司の「芦ノ湖富士」は湖の上空にポカンと浮かぶ富士の頂が可愛らしい。加藤勝重の「瀑」は幻想的な岩肌に白く繊細な滝が美しい秀作。
床の間飾りの川合玉堂「炭焚く夕山」は手前にゴツゴツした大岩、木々の向こうの炭焼小屋で働く人が奥に行く程柔らかいタッチで描かれている。
源平合戦図屏風はお馴染みの画面を捜しながら見てしまう。
もう一つ、佐藤隆良「凪の日」も面白い。瓦屋根がびっしり並ぶ漁村を鳥瞰しているが目を凝らすと魚屋の店や軒の洗濯物、路地裏に積まれたトロ箱に金盥、招き猫と福助!絵本のミッケ!みたいだ。
ここの美術館は東洋陶器も見逃せないし、エジプトコレクションも美しい物が見られて毎回楽しみ。
4.0
今回は風景画を志賀重昂による日本風景論の文章と共に展示。個人的には、好きな川合玉堂の作品多めが嬉しい処、児玉希望作品も良い!展示はバラエティーに富み、近代日本画、狩野派、琳派に源平合戦図屏風等々。出品リストも前回の展覧会から解説付きにバージョンアップされていてありがたいです。最近の展示は展覧会テーマに洋画と日本画を併せて展示していますが、以前のように、展覧会毎に洋画と日本画を分けて展示して頂きたいところです(日本画好き)。
3.0
「日本の山海」は、明治から昭和の近代の日本人画家の特集です。
正直なところ知らない近代の画家さんが多く、私には油彩の作品はいまひとつで(ごめんなさい)・・・
日本画や屏風に心惹かれました。
山口蓬春「山湖」は、白銀の湖の映り込む、空の青、森の緑が美しく静寂な空気感が良い。
加藤勝重「瀑」は、紺色の崖の色の中央に流れる、真っ白な滝の色の対比と、崖や水の繊細な表現が印象的で。
「源平合戦図 」は、目を凝らしておなじみのシーンを見つけるのが楽しい。
「アジアのうつわ」は、高麗青磁の柔らかな色合いが素敵。ベトナム青花は中国に影響されながら魚の絵がおおらか(ヘタウマ?)、日本の志野はわびさびの世界で渋く、いろいろな器が楽しめました。
一番良かったのが、1階の古代オリエントの部屋の「古代エジプトの美術」。
オシリス、ホルス、バステト女神の彫像は小型ながらも、金彩が残ってたり状態のよいものばかり。特にバステト女神(猫)は、ちょっとすました感じがかわいい。
常設の彩色木棺、エネヘイ像、セクメト像と並ぶと、エジプト一色、という感じでした。
「日本の山海」は、近代の画家さんが多いためか、写真撮影禁止の作品が多かったです。カメラのシャッター音は禁止なので、無音カメラのアプリを用意されると良いです。
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