VOCA展 2023
現代美術の展望-新しい平面の作家たち

上野の森美術館

  • 開催期間:2023年3月16日(木)~2023年3月30日(木)
  • クリップ数:13 件
  • 感想・評価:4 件
VOCA展 2023 現代美術の展望-新しい平面の作家たち 上野の森美術館-1
VOCA展 2023 現代美術の展望-新しい平面の作家たち 上野の森美術館-2
VOCA展 2023 現代美術の展望-新しい平面の作家たち 上野の森美術館-3
VOCA展 2023 現代美術の展望-新しい平面の作家たち 上野の森美術館-4
VOCA展 2023 現代美術の展望-新しい平面の作家たち 上野の森美術館-5
VOCA展 2023 現代美術の展望-新しい平面の作家たち 上野の森美術館-6
VOCA 賞 永沢 碧衣《山衣(やまごろも)をほどく》 アクリルガッシュ・岩絵具・熊膠・墨汁・ティッシュ、カンヴァス・木製パネル 249.5×399×4.5㎝
VOCA 奨励賞 エレナ・トゥタッチコワ《手のひらの距離とポケットの土》パステル鉛筆・水彩色鉛筆・ペン、セラミック・紙 142.1×320×2.7㎝
VOCA 奨励賞 七搦 綾乃《Paradise Ⅳ》アクリル・鉛筆・色鉛筆・墨汁、石膏・布・麻布・木材 151×400×4.5㎝
VOCA佳作賞 黒山 真央《SIBLINGS》古着 250×400×20㎝
VOCA佳作賞 田中 藍衣《Running Around》岩絵具・ガラスビーズ、和紙 204×324×4.1㎝
大原美術館賞 七搦 綾乃《Paradise Ⅳ》アクリル・鉛筆・色鉛筆・墨汁、石膏・布・麻布・木材 151×400×4.5㎝
VOCA展 2023 現代美術の展望-新しい平面の作家たち 上野の森美術館-1
VOCA展 2023 現代美術の展望-新しい平面の作家たち 上野の森美術館-1
VOCA展 2023 現代美術の展望-新しい平面の作家たち 上野の森美術館-1
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VOCA展 2023 現代美術の展望-新しい平面の作家たち 上野の森美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

The Vision of Contemporary Artの頭文字をとってVOCA(ヴォーカ)展と呼ばれる本展は、全国の美術館学芸員、研究者などに40歳以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方法により、毎年全国各地から未知の優れた才能を紹介している現代美術展です。

今開催で30回目となる「VOCA展」は、平面美術の領域で国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に1994年より毎年開催し、これまでに延べ1013名(組)の作家が出展。ここから大きな躍進を遂げる作家を多く輩出しています。

今年も「平面」の可能性を追求した多様な作品を紹介します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年3月16日(木)~2023年3月30日(木)
会場 上野の森美術館 Google Map
住所 東京都台東区上野公園 1-2
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 会期中無休 
観覧料 一般 800円
大学生 400円
高校生以下 無料
  • ※学生の方は、学生証・生徒手帳を要提示
    ※障害者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料 (要証明)
    ※日時指定は不要です
TEL03-3833-4191
URLhttps://www.ueno-mori.org/exhibitions/voca/2023/

上野の森美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

上野の森美術館 上野の森美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

錆びた心が潤いました

若い瑞々しい感性に触れ気持ちが若返った気持ちがします
若いアーティストの作品と聞きもっと奇抜な物なのかと思っていたら
誠実で丁寧かつ繊細、正統派な美しい作品ばかり
過去の巨匠たちの作品とは違う魅力に溢れてます
何と言うか未来を感じてフレッシュなんですよね
呉ゴーゴーロクをかけなければならないほど錆びついた心が潤いました
しかも外は上野公園の綺麗な桜の景色
私の死ん目もイキイキした様な気がします
チケットをくださって本当にありがとうございます
足を運んで本当に良かったです
上手く書けなくてすみません

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

3.0

今・巣立つアート―VOCA展―

The Vision of Contemporary Artの頭文字をとってVOCA。
VOCAは全国の美術館学芸員、研究者+関係者に40歳以下の若手作家を推薦し、その作家の新作出品で未知の優れた才能を発掘紹介している現代美術展。
全国の書店員が選ぶ『本屋賞大賞』の美術版のような感じでしょうか。
評価が十人十色の昨今、既に淘汰されまくった前時代の美術とは違って、作者も評価者も存命な現代は色々と賛美両論に満ちて難しい。。。
それでも今回で開催30回目という節目を迎え、世に新たなアートを開示し、受賞アーティスト達は淘汰の海に進出していく機会の1つとなるVOCA展。
同じ【今】を過ごす作家達の感性を共有できる展覧会は、過去の偉人達のものとはまた違う魅力があり、若手アーティスト達にエールを贈りたくなる展覧会でした。
今回運営事務局様よりいただいたチケットで10年以上ぶりの訪問が適い、この場を借りて御礼申し上げます。

改めて会場は上野公園内で最もJR改札に近い上野の森美術館。予約不要で撮影も基本的には可能です。
油彩、版画、陶器、ちょっと変わったところで枝(普通に木の枝)、衣服等、展示している作品のツールはバラエティーに富んでいます。
鑑賞の第一印象とは別に、ホームページで作家達の作品への想いやコンセプトをコメント動画で視聴できるのもポイント高いですね。その中の注目作をちょっとだけご紹介。

VOCA賞受賞【山衣(やまごろも)をほどく】永沢碧衣作
全体は夜の里山の風景ですが、中央の山は山岳信仰の対象ともなるクマの姿。
藍色ベースで、カラフルさで目を引くのでは全く無いのですが、根拠もなく妙に気配が強いというか、不思議に存在感のある作品。
斃れたクマの身体がそのまま山全体を表していて、山の中腹には人の生活を支えるダムがあり、信仰の場となる神社の鳥居も、生活感のある小さな集落もあります。
永沢さんは受賞コメントで、作品の場所が慣れ親しんだ東北地域の山地をモチーフにしている事や、猟友会で仕留めて対面した熊の体毛を膠(にかわ)材として使用した事など、思想や現実を踏まえた興味深いお話されていて、色々と鑑賞しながら考えさせられる作品です。

その他の受賞者のコメントもホームページから視聴できる(会場でも視聴できればなお良かったかな・・・)ので、何度も味わえる中国茶のように異なる愉しみの鑑賞となるVOCA展。今後も新たな才能の発見が楽しみです。

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morinousagisanさん、さいさん、micco3216さん

4.0

平面芸術の可能性を探る

今年で30周年となるVOCA展。さすがに最初からは見ていないがここ数年は
「平面」の解釈も拡がり、多様性に富んでいる。作品のデジタル化も
珍しくはない。それでも依然として絵画作品が多いことは確かだ。
今年度のVOCA賞も絵画作品であった。作品そのものも勿論素晴らしいが
その作品の背景がまた、凄い。熊を模した山、山を模した熊、どちらでもいいが
そう言ったモチーフを描いている。そして実際に熊の膠を使用している。
何故使われているのか、何故このモチーフなのかは現地で確かめてほしい。
上手さ、巧さだけではなく、その背景まで含めて芸術であることが良く分かる展覧会だった。
そして平成生まれの作家が多いことも実に喜ばしかった。
最後に、チケットを頂き、ありがとうございました。(^人^)

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、さいさん

4.0

半立体の平面作品とか、フィールドワークを元にした作品が新鮮

今年、2023年のVOCAは面白かった。ちなみに、VOCAは40歳以下の作家を美術館学芸員、キュレーター、研究者が推薦するシステムで、推薦された作家の作品はすべて展示される。作品は400×250cm、厚さ20cmの平面作品で、油絵でも日本画でも写真でもビデオでもよい。

厚さ20cmという制限が、実は制限でもなく、平面と立体の中間みたいなところに作品を誘っていくようなところもあって、そこに新しい表現が生まれてくることがある。今回の展示では七搦綾乃(ななからげあやの)の《Paradise IV》がそれで、石膏に墨汁を混ぜて合板に塗り、さらに石膏を重ねたものを削った作品で、岸辺に打ち寄せる波のようなイメージになる。七搦の木彫作品しか知らなかったので、こんな表現もあるのか、という驚きがありました。

このほか、VOCA賞をとった永沢碧衣の《山衣をほどく》も印象深い。秋田で狩猟集団のマタギへのフィールドワークから着想した幻想的な絵画です。山の絵かと思うと実は巨大な熊の絵という感じ。実際に熊を捕獲、解体し、解体した熊から膠を作って今回の作品で使っているあたりも面白い。

THANKS!をクリックしたユーザー
micco3216さん

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出展作品・関連画像IMAGES

VOCA 賞 永沢 碧衣《山衣(やまごろも)をほどく》 アクリルガッシュ・岩絵具・熊膠・墨汁・ティッシュ、カンヴァス・木製パネル 249.5×399×4.5㎝

VOCA 奨励賞 エレナ・トゥタッチコワ《手のひらの距離とポケットの土》パステル鉛筆・水彩色鉛筆・ペン、セラミック・紙 142.1×320×2.7㎝

VOCA 奨励賞 七搦 綾乃《Paradise Ⅳ》アクリル・鉛筆・色鉛筆・墨汁、石膏・布・麻布・木材 151×400×4.5㎝

VOCA佳作賞 黒山 真央《SIBLINGS》古着 250×400×20㎝

VOCA佳作賞 田中 藍衣《Running Around》岩絵具・ガラスビーズ、和紙 204×324×4.1㎝

大原美術館賞 七搦 綾乃《Paradise Ⅳ》アクリル・鉛筆・色鉛筆・墨汁、石膏・布・麻布・木材 151×400×4.5㎝

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