ヨシタケシンスケ展かもしれない
ひろしま美術館|広島県
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美術館向きではないかもしれない
女房が世田谷文学館で、娘が伊丹市ミュージアムで当展を見て、面白かった面白かった言うもんだから、私も行ってみることにした。
その前にヨシタケシンスケ氏とは何者か、予習がいるかもしれないと、うちに著書はないのかと女房に聞いたら、娘が嫁入り時に全部持ち出していった模様。
で、本屋で立ち読み。お、これは面白いかもしれない。
どんな展覧会かなと期待して広島へ。
11月3日、文化の日。11時半ごろに美術館へやって来た。
当展は完全整理券方式で、館に来てそれをもらって指定された時刻に入場する。
前日のHPで客の入り状況を見たら待ち時間なしだったので、これなら大丈夫かもしれないと高をくくっていた。
そしたらなんと、もらった券で指定されたのは3時間15分後の14時45分から14時55分の間。
あーあ、やっぱり甘かったなとあきらめて、先に県美に行くことにした。
文化の日は、美術館・博物館が無料になるとこあるので、ヨシタケ展もそれを狙った客がかなりいたのかもしれない。無料じゃなくて残念でした。
わたしゃ、これまでそういう制度があるってのは知ってたけど、実際に恩恵に預かったことはなかった。
しかし、広島県美はタダでした! 日頃の行いが良かったのかもしれない(笑)
県美行ったり昼飯食ったりサテンでボーっとしたりして、なんとか3時間をつぶして、再び14時半にやって来た。
館の前ではスタッフさんが、「当日の整理券配布は終了しました。」と、拡声器でアナウンス中だ。
1回に入れる客は20~30人ってとこか。入館しチケット買って会場へ。
地階と1階に2会場あって、まずは地階から。
いきなり5㎝角ポストイットに書かれた、ヨシタケ語録の大展示パネルが出現。ものすごい数が壁を覆い尽くしてる。
1枚1枚読めば、面白いお言葉が書いてあるんだけど、数枚読んでやめた。
とにかく疲れるってもんじゃない。これ、よほどのヨシタケマニアでもない限り、完全制覇は無理かもしれない。
てか、無理でしょ絶対。
さらにわかったのが、ヨシタケさんって日頃から書く字が異常に小さいってこと。
ポストイットやら、バインダー式のメモ帳やら、アイデア記入する時点でもう豆粒文字だ。
用いる筆記具も、極々細の髪の毛状の文字太さだから、老眼世代には地獄だ。
そこを一応配慮されたのかもしれない。以後は、大判シートに拡大コピーされたヨシタケ文字がレイアウトされて、いろんなテーマとか著書ごとに並んでる。
それでも、コメントやら寸言やら思い付きやらポンチ絵やらが断片的に配され、矢印でつなっがってたりするだけなので、解読も把握も難解極まりない。
原文の豆メモとかが一応つけてあるが、もう二度と読む気にはならない。
絵本の原画でもあればよいのだが、それはない。あったかもしれないが記憶に残ってない。
マイクロ文字の大洪水でヘトヘトになっているから。
氏の収集した雑貨やら、影響受けたコミックやら、学生時代に作った3次元作品やらが唯一の解毒剤かもしれない。
チビっ子たちは、会場に設けられたミニゲームで大喜びして遊んでる。
親もむしろそっちのほうがが楽しいのかもしれない。展示なんか見てないんだから。
ヨシタケさんにも、キュレーターさんにも、そういう意図はなかったかもしれないが、この展覧会には、視力・気力・体力が必要だ。
てゆーか、美術館でやるようなもんじゃないでしょ。
世田文ならわかる。絵本好きの文学ママさん、好きかもしれないし。
でも、期待してやってきた美術好きには酷だと思う。
ドMでないと耐えられないかもしれない。
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