柳宗悦没後60年記念展「民藝の100年」
東京国立近代美術館|東京都
開催期間: ~
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総点数450点超! 民藝運動の歴史を辿る展示
■「民藝」って何?
「民藝」は、1920年代に柳宗悦・河井寛次郎・濱田庄司が考えた造語「民衆的工藝」の略称です。
柳たちは、それまで重要視されることのなかった、名もなき職人によって作られた日常の生活道具に美的価値を見出し、「民藝」という言葉を作りました。
■本展について
本展は、柳たちが蒐集した陶磁器、染織、木工などを中心に総点数450点を超える作品と資料を通して、民藝運動の約100年の歴史を辿るものです。
■よかったところ
民藝の物がこれだけの量、一堂に集められた展示はなかなか無いと思います。
展示されている物の殆どは、民藝運動がなければ、美術館に展示されることがなかったかもしれない、日常で使われていた生活道具たちです。それなのにどうしてこんなにも美しいのかと考えさせられました。
本展は、民藝運動の「活動の手法」という側面にも着目しています。
民藝運動はその活動に際し、「美術館」「出版」「流通」という3本柱を掲げていました。
また、東京だけでなく、全国各地で幅広く活動が行われたことも今日まで続く運動となった一因だと思いました。
■残念だったこと
本展で気になったのが、ボリュームがたっぷりなのに、鑑賞の途中で休憩できる椅子が無いこと。
コロナ禍だから仕方のないことかもしれませんが、改善してほしいです。
■ミュージアムショップ
特設ショップには、民藝品を扱うお店が期間限定・交代で出店しています。
観て楽しい、買って楽しい民藝展。
最後に素敵な買い物をし、ほくほくしながら帰りました。