春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪
開催期間: ~
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前期は子犬フェスティバル、後期は無量寺の虎、大変な盛況です
前評判を聞いてはいましたが、当館ではあまり見たことのない盛況ぶりです。3月末の日曜日、10時開館の30分前に到着、既に70人程の列があり開館時には約200人に。当館は前売券制度がないので、入場券を買う行列になるようです。
前期の訪問。前期は可愛い子犬フェスティバルです。とにかく、かわいい。円山応挙師匠は写実の達人ですが、弟子の蘆雪は、より可愛く見せるように盛ってますね。何匹も重なり合い、それぞれポーズや表情が違う。両目が離れていて、少し垂れ目。妙に胴長の後ろ向きの子犬を画面の手前に描く絵も多く、手を伸ばしてその子をくるっと前向きに回してあげたくなります。応挙師匠の子犬と見較べられるような展示で、違いがよく分かります。応挙犬、蘆雪犬、とも言うそうな。白い子犬の輪郭は薄墨の線を引いて、黒や茶の子犬の輪郭は筆の毛先でモフモフ感を出して、と描き分けていますね。これは応挙師匠も同じ。
江戸期の犬の絵の歴史を解説するパネルがあり。中国・朝鮮から伝来し、狩野派は中国風のかっこいい犬、俵屋宗達は朝鮮系の頭の大きいカワイイ路線に先鞭をつけた。そして円山応挙が形のしっかりした可愛い子犬絵を完成させ、蘆雪はマンガ的に発展させたとのことです。こんなマニアックな解説が実に楽しい。蘆雪の展覧会の歴史では、かつてはかわいい子犬があまり取り上げられなかったとのこと。
府中市美術館の江戸絵画をリードしてこられた金子信久学芸員が本展のご担当ですが、近くご定年ということなのでしょうか。地元民の私としては寂しい限りです。(間違いならごめんなさい)
YouTubeで数カ月前に金子さんの「へそまがり美術チャンネル」が始まり、今回の蘆雪展の予習動画を複数アップなさっています。お人柄が窺える良いチャンネル、おかげでしっかり予習できました。
大幅な前後期入替あり。子犬絵の多くが出番交替ですが、目玉作品の《菊花子犬図》や9枚襖の巨大な《唐子遊図襖》は通期展示。かわりに無量寺の虎の登場です。後期も必見です。
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