碌山美術館 Rokuzan Art Museum

碌山美術館碌山美術館

碌山美術館についてABOUT Rokuzan Art Museum

碌山美術館(ろくざんびじゅつかん)は、日本の近代彫刻の扉を開いた荻原守衛(碌山)(おぎはらもりえ・ろくざん 1879-1910)の作品と資料を永久に保存し、一般に公開するために1958年4月に開館した個人美術館である。

碌山と関係の深い優れた芸術家 高村光太郎、戸張孤雁などの生命感溢れる彫刻作品をあわせて蒐集保存し、日本近代彫刻の流れと展開を明らかにしようと努めている。

碌山の生地 北アルプスの麓安曇野市に、根津美術館や遠山美術館なども手掛けた建築家 今井兼次氏の設計により開館した碌山美術館は、尖塔のうえに不死鳥をいだき、外壁に焼きレンガを積み上げた西欧教会風の建物で、安曇野のシンボルとなっている。

「碌山館」の館内には、30歳で夭逝した荻原守衛(碌山)の彫刻・書簡等を展示。「杜江館※」では、荻原守衛の絵画作品・油絵・デッサン・スケッチブックを展示。「第1展示棟」では高村光太郎、戸張孤雁、中原悌二郎等の荻原守衛の友人や系譜のつながる彫刻家たちの作品群による、近代彫刻の展示。併せて柳敬助、斎藤与里等のニューヨーク・パリ留学中からの友人たちの絵画を展示している。

「グズベリーハウス」は、あたたかみのある意匠にあふれた木造のハウス(枕木を使った校倉造り石葺屋根)で、地域の教員・高校生・中学生等の奉仕作業により建築された。

※荻原守衛が郷里の先輩・井口喜源治に宛てた書簡のなかで使っている筆名「杜江」から命名された。

◆ 彫刻家 荻原守衛

日本近代彫刻の先覚者となった荻原守衛はパリで絵画の勉強に取り組んでいた時、古典作品の模倣のような、彫刻界にあって、常に新たなこころみを続けていたロダンの彫刻、「考える人」に出会いその芸術性の高さに衝撃を受け彫刻家になることを決心した。

守衛は幾度かアトリエを訪ね教えを受けながら、美術学校アカデミー・ジュリアンで彫刻の勉強に専念した。帰国した守衛は、姿形の細部にとらわれない生命感あふれる作品を制作するが、当初、ふるい日本の美術界には受け入れられなかった。

その中にあって絵画から彫刻に転じた若者が出るなど、真の芸術を目指す若者の心を捉えていった。しかし帰国後わずか2年余りで、日本の近代彫刻の最高傑作である絶作「女」(重要文化財)をはじめ、15点の珠玉の彫刻を残し30歳5ヶ月で急逝。

守衛の求めつづけた「生命の芸術」(LOVE IS ART, STRUGGLE IS BEAUTY.)は彼の教えや影響を受けた優れた彫刻家によって引き継がれ、多くの傑作が生まれている。その頂点である荻原守衛の彫刻は、時がたつほどに日本近代彫刻の金字塔として輝きを増している。

利用案内INFORMATION

碌山美術館 公式サイトURL
http://rokuzan.jp/
所在地
〒399-8303 長野県 安曇野市穂高5095-1
TEL 0263-82-2094
最寄駅
JR大糸線・穂高駅 下車 徒歩7分
開館時間
9:00〜17:10 (最終入館時間 16:40)
※11月~2月の開館時間は、9:00~16:10
(最終入場時間 15:40)
定休日
年中無休 
※11月~4月は、月曜日と祝祭日の翌日
※12月21日~12月31日
入館料・観覧料
大人 700円(600円)
高校生 300円(250円)
小中学生 150円(100円)
※( )内団体20名以上
※「障がい者手帳」をお持ちの方は半額
割引クーポン
特になし
美術館名 よみがな
ろくざんびじゅつかん

アクセスマップACCESS MAP

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碌山美術館
〒399-8303 長野県 安曇野市穂高5095-1  TEL 0263-82-2094

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