豊島区立 熊谷守一美術館 特別企画展 熊谷守一美術館39周年展 守一、旅を描く。
開催期間: ~
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モリカズ様式を堪能
4.0
豊島区千早の閑静な住宅街にポツンと建つ当館。この企画展の期間も残り半月に迫り、なんとか時間を見つけて平日の閉館前45分に到着。結論、来れて、観れて、良かったです。
一階の展示室の約30点の作品が見どころ、その多くは他館所蔵品で、モリカズ様式を堪能です。造形の極端な単純化・抽象化、太い赤い輪郭線、彩度高い単色での塗り分け、まるでステンドグラスのようです。色のゾーンは横に横に刷毛目を鱗のように丁寧に重ねる筆触。この独特のスタイルの確立は、97歳の生涯に亘る長い画歴の中で、なんと70歳台半ばのこと。展示の中でそこに至る迄の40-50歳台の試行錯誤と変遷が確認でき実に面白い。写実的な風景画に不自然な赤マル囲いを輪郭として描き込む、等は無理やり感あり、まさに試行。氏の極貧・困窮と苦労の人生が、かくも遅い作風変遷にオーバーラップし、感慨深いです。
《風景(蓼科高原大池)》 68歳の作。陸の濃緑と湖面・空の淡青が横たわる背景に、縦に伸びる八本の白樺のにょろにょろしたライン、とシンプルで大胆な構図。絵葉書大の小品にして爽やかに語り掛けてきます。
《木小屋》 86歳の作。これも横向きの色面が層をなす構図にて、中央(湖畔の陸地)の明るいオレンジ帯が鮮やかに訴求します。
館の一階ロビーがカフェ・ラウンジになっており、大好きな珈琲焙煎香で満たされていて印象的でした。
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- Sukekiyo-Acckermanさん