特別展 国宝・燕子花図屏風 -光琳の生きた時代 1658~1716-
開催期間: ~
クリップ数:43件感想評価:8件
- VIEW33
- THANKS2
尾形光琳(1658-1716)の「燕子花図屏風」
5.0
私の琳派との出会いは、2019年に鈴木其一の「風神雷神図襖」から始まりました。直接指導を受けることなく、残された作品から師匠の心を学び、次世代へと伝える私淑に心を震わせ、「琳派」の虜になりました。
以来機会があるたびに琳派に逢いに、2020年は俵屋宗達の「舞楽図屛風」、2021年は俵屋宗達の「風神雷神図屛風」、2022年は俵屋宗達の「蔦の細道図屏風」、「源氏物語関屋澪標図屛風」、本阿弥光悦の「船橋蒔絵硯箱」、尾形光琳の「風神雷神図屛風」、「富士・三壺図屛風」、と私の琳派歴を重ねてきました(備忘録として振り返り)。
今年はよりディープに酒井抱一の「四季草花図三十六歌仙図色紙貼交屏風」、鈴木守一の「秋草図」から始まりましたが、まだまだ王道を見ていませんでした。2023年は光琳イヤーになる予感・・・尾形光琳の「紅白梅図屏風」に打ち震え、いよいよ念願の「燕子花図屏風」を拝見することできました。
近くで見ると、緑青で塗られた葉が部分的に剥げていて、薄い緑青が見えているので、その色は下地として塗っているのか、塗り重ねることで濃い緑青にしているのか、分かりませんでしたが、茎の部分に薄い緑青を使っているので、もしかして前者かなと思いながら・・・蕾の存在を見つけるたびに隠れキャラを探す喜びにを感じ・・・後ずさりし、ソファに座って全体を俯瞰で見ると、なお楽しい。計算された配置がリズミカル、音符のように音楽が聞こえてきそうでした。左隻は激しく上下しながら左上から右下へ対角線上に下り、対照的に右隻は左下から右上へ弧を描くようにゆるやかに上っていく様が、本当に曲が聞こえてきそうです。カンデンスキー(1866-1944)が音楽を抽象絵画にした200年も前に尾形光琳が音楽を具象で表現していたとしたらと考えるとやはりすごいなと感じるばかりです。
王道で言うと今後の目標として、酒井抱一の「夏秋草図屏風」、尾形光琳の「風神雷神図屏風」を見てみたいです。
- THANKS!をクリックしたユーザー
- morinousagisanさん、さいさん