日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展
開催期間: ~
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とにかく“濃厚”
5.0
「濃厚」。同展を観てまず思い浮かんだのが、この言葉。まさにイタリアならではのリアルな濃厚さが会場には溢れていました。ヘンかもしれませんが、個人的には、映画でたとえるとヴィスコンティやフェリーニなどといった同国の巨匠たちの監督作を観た後の印象に近いかも。
ひたすら自らの才能だけを信じ、人生を駆け抜けたカラヴァッジョ。会場内の作品解説パネルや展示品の裁判記録などから、「天上天下唯我独尊」な芸術家の典型的な姿が浮かびあがります。
が、その一方、彼の作品の前に立つと、しばしば言及される「光と影」だけでなく、絵画に宿る美と醜、快楽と苦痛、そんな種々の感情がないまぜになって押し寄せてきます。さらにこれらが400年以上も前に描かれたことを思うと、一層圧倒されました・・・。
本展にはカラヴァッジョ以外にも、昨年その回顧展が開催されて私自身いっぺんに虜となったグエルチーノをはじめ、グラマティカやジェンティレスキ、ラ・トゥールほかバロック期の画家たちの作品が出展されています。総点数50点余りと、決して多くはないけれど、見どころは満載。たっぷり2時間弱、充実した幸せなひとときを過ごすことができました。