特別展 ロートレックとミュシャ パリ時代の10年
開催期間: ~
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二人はポスターという新たな芸術ジャンルを生み出した
5.0
広島観光中に、たまたま縮景園に行く道すがら、広島県立美術館の側を歩いていて偶然見かけて「おっ!」と思って鑑賞しました、ラッキーでした。
ロートレック全作品31点一挙にご紹介、ということだけど、作品によっては試し刷りとか、版が第1ステートから第3ステートくらいまであるので、ロートレックに関して31点以上の数を鑑賞できました。
ポスターって、文字有り無しで印象がかなり違うという事に気づかされ、
色を重ねていく段階の二人の試行錯誤などにも思いをはせると感慨深かった。
ロートレック「悦楽の女王」の横には、試し刷りの、「赤・黄・黒版」と、「赤・黄版」が並べられていて、その工程の煩雑さが忍ばれた。
ロートレックの恋人だった画家(シュザンヌ・ヴァラドン)の油彩画の自画像の展示もありました。
モンマルトルに住み始めた頃、同じアパートの別の階に住んでいたそうです。
ミュシャ、「インカのワイン」は、右側男性、筋骨隆々で、こんな男性を描いてるのは、ミュシャとしては珍しい、のでは?と思った。
が、いやいやありましたね、20枚連作「スラヴ叙事詩」の最期の一枚「スラヴ賛歌」。
上中央男性、両手を広げオーストリア・ハンガリー帝国から独立した祖国チェコの輝かしい未来がそのたくましさに感じられる画。
スラヴ民族の歴史・文化を正しく広めようとした熱意に溢れた画だった。
そんな晩年の作品の展示、今後あったらいいなと切に思った。
インカのワインとは、一種の栄養ドリンクだそうです。
作品の中では最大サイズの一つである「ネスレ社の表慶」、実際のサイズで見られて本当にラッキー。
図録や他の書籍では、この感動は味わえない、この圧も(笑)。
中央の王冠を手にしたヴィクトリア女王、威厳と慈愛を併せ持つ優しいまなざしで王冠を見つめている構図に、女王としての覚悟、が感じられました。
発射式香水「ロド」は、リトグラフの側に、なんと実物が展示。
しかも、中身も入っていて未使用品、6本で各々香りの種類が別物。
今でも使用できるのか否か、そこにちょっと興味が沸きました。
よく未開封のまま残ってたな、と。
それぞれの作品のキャプションには、印刷所名(所在地)と発注者がほぼ記載されてます。
両者の作品を比較しつつも、そこだけを注視して見てみるのも楽しい。
エミール・ガレのベルリューズ(鶴首花器)の展示もありました。
部分的に浮世絵をリスペクトした部分があって、二人が活躍していた頃、彼の地でジャポニズムが少なからず闊歩していたとは、そう考えると最高ですね(笑)!
パリ万博開催や地下鉄開業、そんな世界中が憧れた芸術の都パリの街頭に貼られたポスターや店頭の雑誌・書籍の挿絵に2人の作品が溢れていた、まさにその世界へ、しばしの間タイムスリップしてきたような、不思議で贅沢な時間でした。
(パリ古地図も大きく展示してあります)
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- Sukekiyo-Acckermanさん