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東京都美術館開館100周年記念  アンドリュー・ワイエス展

東京都美術館|東京都

東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展

開催期間:

クリップ数:95件感想評価:11件

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「境界」を見つめる、静かなまなざしの奥にある物語を思う。

4.0

東京都美術館開館はアニバーサルの綺麗なお花いっぱいの寄せ植え花壇があちこちに‥。その都美術館100周年を記念する特別な展覧会、「アンドリュー・ワイエス展」。私はこれまでに数度、ほんの数作品を見ただけで、多分日本ではあまり知られていないように思うのですが、アメリカでは晩年には大統領から芸術勲章を授与されていたりして、超がつくほど有名な画家さんだとか‥。横山大観とか平山郁夫や東山魁夷とかのかんじ? ともあれ、そんな画家さんの、日本では久々の大回顧展だそう。
休日の朝一にもかかわらず、開場前に一応10数人の列がありましたが、待つこともなくすんなり入場出来ました。中も全く混雑はなく、ゆっくりマイペースで見ることが出来ました。都美術館さんは結構歩かされるので、時々座りたくなっても、少ないベンチソファーはほぼ埋まっていて、なんてことよくあるのですが、今回は大丈夫でした(笑)。
序盤、水墨画のような感じのする作品が並び、その後も何点も。もちろん水墨画ではないですし、ワイエすは水墨画を学んだことも全くないとか。でもその独特の空気感がなんとなくいいと感じて、鑑賞の気持ちがすっと入っていきました。今展、テーマが「境界」??‥ワイエスの作品は、単なる風景の再現描写にとどまらず、「生と死」「この世とあの世の境界」といった、画家自身の深い精神世界が静かに滲み出ている、のだそうです。作品にとても多く登場する、窓やドア、あるいは光と影の境目、といった要素は、単なる物理的な仕切りではなくて、ワイエスにとって、それらは私的な世界と外界との繋がりであり、人間の精神世界そのものを象徴する、とキャプション。そう、良くはわからないけれど、あのドアや窓や光や影の向こう側に、登場人物たちの、あるいは画家自身の、秘められた物語が透けて見えるような気がします。技法も次々に進化し、ほとんど色がないのに、超絶技巧でめちゃめちゃリアルで、とにかく引き込まれます。
私も今展一番のお気に入りは、《クリスティーナ・オルソン》です。
写真撮影は最後のフロア(2F)の第4〜5章のみOKです(但しマークが付いた2点だけは撮影はOKでもSNS投稿不可、という要注意作品があり)。
とても良い展覧会でした。あまり人気がない?? でも、おすすめしたいです。7月まで、まだまだやっています。それから私は会期が始まったばかりで行ってしまいましたが、なんでも、これからTVの特集番組がいくつもあるのだそうで、それを見てからまた見に来ると、何か違った感覚も受けるかも、などと思いました。

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