フォンタネージ―イタリアの光・心の風景
開催期間: ~
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フォンタネージの湖面
5.0
今回の展覧会は3階の展示室へ正面階段を使って入れるのが嬉しかった。エレベーターだと少し味気ない気持ちになる。
フォンタネージの絵にはマチエール感がないものがある。木々が描かれていても絵の具の盛り上がりがなくて木と空の境目が溶け込んでいる。その平面的な画面が水面のようで、だから絵の中にスッと入り込んでいけるんだと思う。
第5章の絵画を壁沿いに見ていてふっと振り返ると「四月」。その展示の演出がよかった。なんてことない風景を描いた絵画でも大きいと驚く。171×254.8cm。印象派など風景を描いた絵画は小ぶりなサイズが多いのでこのサイズには感心する。展覧会ではバルビゾン派について言及されていたが、ミレーの「晩鐘」も55.5×66cm、「落穂拾い」は83.5×111cmらしい。本物みたことないけど。
「雲」も壁一面に展示された大きな作品だった。タイトル通り雲が大きく描かれた絵画。地上からでもこれほど大きく見えるということは実際に浮かんでいるものはもっと大きいはずである。雲が動いているとき空にはとても強い風が吹いているらしいが、空の世界は地上から見たのとは全く違う世界なんだろうなと思う。ベンチに座りながら見ていたらそんなことを考えるような絵だった。