北斎 冨嶽三十六景 井内コレクションより
開催期間: ~
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一度に全作品を見られる
4.0
浮世絵を見る機会は、特に昨年の大河ドラマ蔦重の影響もあり、最近多めです。そんななかでも、本展は特徴ある本格的な浮世絵展で、見応えたっぷりでした。
まず、国立西洋美術館で浮世絵。
これが面白い。一昨年に寄託を受けた井内コレクションのお披露目とのこと。
次に、富嶽三十六景だけ、一度に全部観られる。
これは、いい機会です。「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」の擦りの違いの比較も含めて。「神奈川沖浪裏」は、細部がつぶれていない極めて早い時期の擦りの展示が4月21日から加わるそうです。知りませんでした、残念。会場では、既にスペースが用意されていて、「追加展示予定」と書かれたカードが貼ってありました。
更に、6つのグループ構成。
署名の書体の変化を手掛かりに、出版順を推定して、A~Fにグループ分けされています。単に署名が異なるだけでなく、このように分類されると、各グループの特徴が鮮明です。最初のAグループは著名作を含むスケールの大きな図面。次のBグループは、ベロ藍が際立つ藍刷り。Eグループになると、町民の暮らしの情景のなかの富士。監修の樋口教授の手によるもの。
最後に、作品の擦りの良さと状態の良さ。
会場の真ん中では、裏打ち紙のない薄紙の擦りを、表からも裏からも見られるコーナーがあり。裏からみると、バレんの力の込め方が感じられて面白いです。
雑感ながら。
今回クールの企画展は、リトアニアの作家チュルリョーニスとの併設です。フライヤは別々ですが、出展目録は一緒になってます。この二つ、あまりに趣向が違う企画を、同じチケットで同時に見せる。どちらもピンではきつく苦肉の妙案で、ラムステーキ&天ぷら蕎麦セット、ってご愛敬ですね。私はどちらも好きなのでウェルカムですが。
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