ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ
開催期間: ~
クリップ数:100件感想評価:10件
- VIEW121
- THANKS4
空間デザインの妙
5.0
ピカソ作品は様々な展覧会で観てきたものの、ピカソの回顧展を鑑賞するのは案外これが初めての私にとって、ポール・スミスとのコラボレーションというのはとても興味を引いた。とはいうものの、80点ほどの作品でたどるピカソ展と聞くと、とくに国立新美術館の広い展示室においては少な過ぎて物足りなく感じるのではないかと心配していた。実際に会場を訪れてみると、そんな心配は立ち消えた。
一点一点のピカソ作品と空間デザインが呼応するスミス氏の会場構成はさすがというほかない。16にも分かれた章立てごとに空間デザインががらりと変わり、鮮やかな色彩やシンプルなホワイト、芝生の床やストライプシャツの天井など、ポール・スミス的遊び心が緩急をつけながらそれぞれの作品を引き立てている。章構成の切り口も年表的でありつつ、ピカソの作品性や作家性そのものに焦点を当てた章が差し挿まれており、飽きさせないものとなっていたと思う。作品や情報がぎっしりみっちりではないからこそ、その余白がイメージの世界へとより引き込んでくれるような展示だった。
個人的には、ファッション誌にピカソが落書きしたような作品の数々がおもしろくて好きだった。図録には数点しか掲載されていないのが残念。
- THANKS!をクリックしたユーザー
- Boodlesさん、Camdenさん、morinousagisanさん、pink11catさん