「ロン・ミュエク」展
開催期間: ~
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その場で初めて知る違和感に惑わされる哀しみ漂う作品群
5.0
今年楽しみにしていた展覧会のひとつ。違和感との対峙と言える展覧会だった。
リアルな作風は前情報で知っていたし、画像も何度も見ていた。いざ実物と向き合うと違和感でウズウズした。
リアルなせいでサイズの違和感は勿論だけど、リアルさもなんだか微妙にデフォルメされている感じで、そこにも違和感がまとわりつく。見ていて、自分と作品とどっちが正しいのか居心地が悪いのだ。自分以外の観ている人との違いも目に入るから余計だ。外国人がモチーフだからと思ったけど、森美術館はインバウンド客が多いのでそこでは無かった。正体のわからない気持ちに陥る。
作品のイメージとして、裸のモチーフはどこかファンタジーで、衣服作品は内省的不安定さが漂う。
《イン・ベッド》は想像よりでかくて単純に眼福。
《エンジェル》はティエポロ《ヴィーナスと時間の寓意》にインスピレーションを得たとあったけど、私にはヴィム・ベンダーズ「ベルリン・天使の詩」が頭に浮かんだw。
どうしてどの作品もこんなに哀しいんだろとも思った。
リアルなだけなら蝋人形もあるし、リアルでサイズ違いは日本では「生人形」もある。それらでは「すごい!」とは思うけど心揺さぶられない。リアルな表現を用いながら物語を想像するように誘導されているのかも知れない。
最後の部屋の《マス》、頭蓋骨が山積み!これが一番ストレートな表現だった。
すごいんだけど、なんだか日本的な地獄絵図みたい。これが一番哀しくなかったw。そこを観光するように観客がスマホを掲げてるのを見ていると、何だか楽しくなってしまったw。
画像・動画でなんでも知れる現在だけど、作品と実際に対峙しないとわからない大事な体験ができる展覧会だった。
余談:アトリエ風景のパネルがあって、そこに本棚が写っていた。よく見ると自分が持っているのと同じ画集があってちょっと嬉しくなった ♪
5月26日(火)11時予約入館。混雑なし、というか作品1点に対しスペースが広いので鑑賞しやすい。撮影可。
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