アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術〜若冲からウォーホル、リヒターへ〜
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宮下 規久朗先生の講義を聞けて感動!
5.0
新たにオープンした鳥取県立美術館、関西からなら頑張ったら行けるので、頑張りました。展覧会情報リサーチで必ずチェックするイベント情報(講演会等)を見ていたら、宮下 規久朗先生を講師とした講演会があり、この日に照準をあわせて企画、掛軸塾の塾長も仰っていた、合わせて横山大観の絶筆が公開されている足立美術館もセットにして1泊2日の美術館巡りドライブ旅行に出かけました。
これまで、宮下 規久朗先生の書籍は、『美術は宗教を超えるか』『モチーフで読む美術史』『バロック美術 西洋文化の爛熟』『美術の力 表現の原点を辿る』『名画の生まれるとき 美術の力Ⅱ』『1時間でわかるカラヴァッジョ カラー版』と読んでいて、バロック、カラヴァッジョのイメージが強く、今回の講演内容「ウォーホルの芸術─20世紀を映した鏡」、ウォーホルのイメージはまったくなかったのですが、同じタイトルの書籍があることを知り、これは読まなくてはと図書館で予約しました。
「生」宮下先生の講演に感動しながら、ウォーホルの話は理路整然として分かりやすく、大変に学びの多い内容でした。特に、大量消費社会の反映としてのシルクスクリーンを用いた作品が有名ですが、その始まりは「コカ・コーラ」で、ウォーホルは大量消費社会を批判していたのではなく、そこに「平等」の精神を感じ、賛美していたことを知り、目から鱗でした。
そして、講演の最後に質疑応答の時間、最初に質問をした鳥取県民の老爺が、「ブリロの箱」から芸術性が見いだせないと批判的な意見を述べ、途中で帰ってしまいました。嫌な空気が流れましたが、賛否がある中で開かれた対話ができるのがアートだと改めて感じる出来事でした。
その後、新しい建物もあわせて愛でながら、展覧会を楽しみました。須田悦弘さんの作品は3つあったのですが、3つめの「椿」はスタッフの方に教えてもらわないと気づかない場所にあり、スルーされている方も多いのでは。
計画当初は、曽我蕭白の「林和靖図屏風」を目玉にこの展覧会は行こうと思っていて、実際に見てすごく良かったですが、現代アートの力を実感する作品が次から次へと、私の心を揺さぶります。やなぎみわ「Windswept Women2」の大きさに驚き、下道基行「津波石#4#5#9」の白黒映像の綺麗なコントラストに惹かれ、石原友明「bathroom picture16-01」は、先週巡った大阪関西国際芸術祭で初めて知った「透明な幽霊の複合体」と全く違うタイトルで、すぐに再会したことに強い縁を感じ、心に大きな充実感が残りました。
天気もよく、本当に来て良かった鳥取、島根の美を堪能した旅となりました。
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